2025年11月7日(金)

1兆5500億円に上方修正
日工会 2017年の受注予想

国内、自動車・半導体がけん引

工作機械受注(2007~17予測)
工作機械受注グラフ

 日本工作機械工業会(飯村幸生会長・東芝機械会長)はこのほど、2017年の工作機械受注額予想を年初に発表した1兆3500億円から1兆5500億円に上方修正した。内需は円安基調を追い風として堅調に推移。外需は中国が当初を上回る回復を示したほか、EMS(電子機器の受託生産)関連の特需が続いた。年内は引き続き堅調に推移すると見ている。

 17年1〜8月の累計は1兆314億円(前年比23.8%増)で、年初から1000億円超を維持。達成できれば、07年の1兆5800億円に次ぐ、史上2番目の水準となる。内訳は、内需が6000億円、外需が9500億円を見込んでいる。

 国内は、自動車や、半導体製造装置など主要業種で旺盛な設備投資意欲が見られ、堅調を維持。8月の内需総額が前年同月比20.1%増の517億円となり、8月単月で500億円を超えたのは07年以来10年ぶり。また、7ヵ月連続で増加している。

 海外は、欧米の堅調さに加え、中国が大幅に回復。1〜8月の中国向け累計受注額は2230億円と、前年に比べ2倍以上も増加している。

 飯村会長は「今後、中国のEMS関連は弱含むが、裾野が広い一般機械が堅調なので、このままの水準を維持できるだろう」と話した。 

日本産機新聞 平成29年(2017年)10月15日号

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

サンコーインダストリー 東大阪市に新倉庫が竣工

出荷待ちの荷物も効率的に管理 ねじ卸大手のサンコーインダストリー(大阪市西区、06・6539・3535)の新物流倉庫が、東大阪市荒本北に完成し、10月1日に竣工式が執り行われ、14日より稼働を開始した。 新倉庫は敷地面積 […]

山善 「ヒューマノイド・フィジカルデータ生成センター」の構築プロジェクトに参画

人の作業を幅広く再現可能に/26年以降、本格導入目指す 山善は、ヒューマノイド(人間に似せた形状の)ロボット向けに最適化された「ヒューマノイド・フィジカルデータ生成センター」の構築プロジェクトに参画する。今年4月から業務 […]

三共精機 人材採用支援サービスを開始

外国人留学生やエンジニアなど 機械工具商社の三共精機(京都市南区、075・681・5711)は、製造業の経営サポートを行うため、人材採用支援サービスを開始した。昨今、製造業は慢性的な人手不足を抱えており、現場の即戦力や海 […]

トピックス

関連サイト