2025年12月5日(金)

【事業方針】三菱日立ツール
東南アジア、韓国、台湾で拡販

2工場の設備拡充

増田照彦社長
増田照彦社長
 三菱日立ツールは6月14日から3日間、東京、名古屋、大阪で国内の有力代理店・販売店を集め、営業概況や新商品紹介などを発表する「三菱日立ツール報告会」を開いた。この春に策定した新ブランドを紹介したほか、営業や工場の現況、今年度の方針、新商品などを報告した。

 冒頭のあいさつで増田照彦社長は、5月に発表した新ブランド「MOLDINO(モルディノ)」について、「英語で金型を表す『MOLD&DIE』、その分野でお客様の一歩先行く加工イノベーションを興すという決意を込めた」と説明した。

 さらに、「金型に関することであれば、その前後左右、周辺機器、装置、ソフトからその仕事の流し方まで幅広く貢献するために、日々考え実践していく」と今後の方向性を示した。

 また、この春から営業体制を一新。新たに営業副本部長に就任した十倉直樹氏が、2016年度の売上が、リーマン・ショック前を超えたと発表した。とくに欧州・中国など海外が好調だった。十倉副本部長は「今後は東南アジア、韓国、台湾などを伸ばしていきたい」と話した。国内については、国内営業部長の小櫻一孝氏が地域ごとに概況を報告した。

 製造本部概況報告では、今年度の設備投資について、野洲工場では加工設備など20台、成田工場では24台の投資を予定していることを明かした。

 そのほか、新商品の紹介や優良販売店表彰が行われ、懇親会で親睦を深めた。

日本産機新聞 平成29年(2017年)7月25日号

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

失敗は隠さず、逆質問を繰り返す【現場考】

失敗を許容できる空気が人材育成のヒント このコーナーを担当して管理職に課題や悩みをヒアリングするのが常になっている。最も多いのは育成や若手のサポートが難しいという声。管理職は40代以上が多く、昭和世代の上司に育成されてき […]

ユーテック 水性切削液「アクアブルー」を実用化へ

従来切削油と同等以上の加工性能を実現 環境負荷も大幅軽減 主に油圧装置の製造・販売を手掛けるユーテック(大阪府南河内郡、0721・984419)が従来の油性や水溶性の加工油に代わる新技術として、水性切削・研削液「アクアブ […]

【Innovation!】バリレス工具

精度と時短、無バリで両立 製造現場で人手不足対策やコスト削減、安全性などのニーズが高まる中、それに伴いバリが出にくい切削工具の普及も進む。加工後のバリ取りを無くすことで熟練技術者に依存しない体制や工程短縮を実現するほか、 […]

トピックス

関連サイト