研磨材のドクターに 研磨材専門商社の菱和(大阪市西区、06・6538・0271)は昨年6月、ECサイト「R-GEAR」を立ち上げ、販売店の利便性向上と業務効率の改善を加速させている。同サイトは研磨材関連に特化しているのが […]
機械工具に春風
17年需要見通し 関連団体が発表
ロボ、機械、7〜8%増
機械工具業界の関連団体が2017年の見通しを発表している。温度差はあるものの、昨年に比べ、増加を見込む団体が多い。工作機械やロボット、測定機器は対前年比で7~8%の増加を見込む。工具や機器は見通しを発表していないものの、回復傾向が続いているようだ。トランプ政権の誕生、イギリスのEU離脱といった政治の影響など不安要素もあるが、各業界団体の見通しでは昨年以上の水準は期待できそうだ。
切削、測定も堅調に推移
日本工作機械工業会は17年の受注見通しを対前年比8%増の1兆3500億円とした。アメリカを中心とした外需がけん引役となるほか、中国やアジアでも高機能化ニーズが高まり、日本の工作機械の需要は底堅いという声が多い。内需について「補助金などの施策が継続し底堅い」(花木義麿会長)としており、国内も昨年並み以上で推移しそうだ。
機械工具工業会は17年の見通しを発表していないが、「10月以降かなり高水準で推移した」(ある大手工具商社幹部)と話すように回復基調にある。
同工業会の会員統計の生産実績によると、16年度上期は2226億円と対前年同期比4%強の減少だが、通期予想は4467億円と3・3%減とマイナス幅は縮小する。
ある大手超硬工具メーカー幹部は「昨年よりは間違いなく良い」と見通している。
日本工作機器工業会も17年の見通しを発表していないが、切削工具同様に回復傾向にある。16年1―11月の累計販売額は1564億円で前年同期比約7%のマイナスとなっている。しかし、同工業会の寺町彰博会長は「11月以降回復している。17年上期もその傾向は続く。ただ下期は見通しづらい」と話している。
日本ロボット工業会が発表した17年の産業用ロボットの総出荷額は前年比約7%増となる7500億円とした。06年に記録した過去最高を上回る見込みだ。
中国をはじめ新興国でも自動化投資が高まるほか、「インダストリー4・0」などの第4次産業革命の潮流もロボット業界には後押しとなりそうだ。
日本精密測定機器工業会は17年の出荷額を1020億円と発表した。16年は960億円前後となりそうで、約7%程度の増加を予想する。JIMTOFでの引き合い増加や、近年の製品の高品質化などから「測る」ニーズは今年も引き続き根強い。
日本鍛圧機械工業会も17年の受注予想を対前年比3・2%増の3200億円と見通した。他の業界以上に自動車業界の動向に影響を受けやすい鍛圧機械は、概ね堅調とみており「上振れする可能性も高い」(大手鍛圧機械メーカー)とする声もある。
日本産機新聞 平成29年(2017年)1月25日号
[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事
パレットチャンジャ「SP4770G」 変種変量生産にも対応 25年以上前からファナック製ロボドリルに対応するパレットチェンジャを2機種(SP3970G・SP3950G)揃え、国内外で2000台の納入実績を持つ。 今回、新 […]
「ディスクカッタ+単結晶ダイヤモンド」 バフ研磨不要で大幅時間短縮 オーエスジーはディスクカッタ「PFDC」に単結晶ダイヤモンドインサート「DM001」を追加、11月20日から販売開始した。 切削加工だけでアルミニウム合 […]