2026年10月7日(水)

ジーネット、ロボット本格販売へ

ロボットテクニカルセンターを開設

三位一体で市場開拓

 「準備万端整い、中小零細製造業に産業用ロボットを本格販売する」―ジーネットはこのほど、システムインテグレータ、髙丸工業(兵庫県西宮市、髙丸正社長)との合弁会社ロボットテクニカルセンター(RTC)を開設し、ロボットシステムの拡販体制に入った。センターは、ロボット各社の溶接・接合・塗装・ハンドリングロボットを一堂にそろえ、基礎知識(構造、機能)から操作、評価、システム構築まで体験できるロボット総合ステーションの役割を担う。今、北は北海道から南は九州の製造業、販売店のロボット受講者が詰めかけている。

RTCの各種ロボット
RTCの各種ロボット
 RTCは、中小零細製造業を支える熟練労働者が年々、減少していることと日本政府が、日本のものづくりを維持・育成するため「ロボット新戦略」を立ち上げ、今後5年間に官民で総額1000億円にのぼるロボット関連プロジェクトをスタートさせたところにある。

 ジーネットは、約20年前から直販部隊でロボットシステムの販売をはじめ、卸部隊でも取り扱うことで売上の拡大が図るのが狙い。一方で髙丸工業は、日本の自動車産業がロボットを導入する以前の30数年前からロボットに取り組み、大手企業や大型製品、部品メーカーに納入してきた。

 ところが、ロボット市場に変化が起き始める。大手自動車や家電メーカーが9割を占めるロボット市場は成熟化し、わずか1割の小さな市場の中小零細企業が最もロボットを求める市場に変わってきた。熟練工に代わるロボットの置き換えがそれ。「販売店と組み、その市場を開拓する」(ジーネット営業本部エンジニアリング部長下野勝司氏)。

 髙丸工業は、9年前から安全教育セミナーを実施している。これまでに約1700人前後のロボットオペレータを排出しているが、中小零細企業までPRが出来ていない。ジーネットと組むことで中小零細企業の市場開拓ができる。思惑が一致した。

 髙丸工業髙丸社長は、「運転免許を持っていない人がクルマを売るのと同じようにロボットの扱いが全然できない商社がロボットを売りに行ったって説得力がない。そこで中小零細製造業の裾野に広く販路を持つジーネットと組み、ユーザー自社に最適なロボットを提供する場を作った」。

 同センターは、不二越、ファナック、安川電機、ダイヘン、川崎重工業、ファナック、デンソーウェーブの溶接、バリ取り、組立・ハンドリングロボットなど14機種を設置し、常時稼働体制にある。「かんたん解決カタログ№19」“工場設備の改善対策!RTC編”が、販売店各社の背中を押す。今年12月まで受講生は満杯にある。

日本産機新聞 平成28年(2016年)12月5日号

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