2026年10月16日(金)

全機工連東京大会 ブロック長に聞く⑤
西日本ブロック長 柳原 一三 氏 (柳原機鋼社長)

「コツコツ訪問」は不変

柳原一三氏
 1959年生まれ、福岡市出身。82年大分大学経済学部卒、同年、菱化工業(現三菱化学エンジニアリング)入社。84年柳原機鋼入社。96年社長就任。
 ものづくりの国内市場は減少しています。また、カタログ通販やネットなど、人を介在しないで物の流通が行われる時代になり、ユーザーの購買方法も変わってきました。そのため、機械工具販売店は、より専門知識を必要とする商品や特殊品対応などをメーカーや商社と一緒に取り組んでいくことが必要だと思います。

 例えば、ペンチにちょっと穴をあけて紐を通すと、高所作業時に落とす心配がいらないなど、人と人が話すことでできる細やかなサービスや対応力は大きな強みと言えます。そうするのは、ユーザーへコツコツと訪問を積み重ねることでチャンスが拓けると思います。時代は変わっても、足で稼ぐことは変わりません。

安全・省力化のニーズ増える

 ただ、取扱商品は変わっていくでしょう。専門知識を必要としない商品は残念ながら、ネットの方で購入されていくケースが増えるかもしれません。しかし、「安全」・「省力化」などをテーマとする機械や工具のニーズは今後も増えると思います。

 もちらん、人材教育も重要です。九州地区も後継者問題や若手の人材確保など問題があります。当社はおかげ様で若手社員も少し増えましたが、私はいつも新人に2つのお願いをします。1「休まない」、2「ウソをつかない」です。これだけを守って、あとは本人の努力だと言っています。多くのお客様を回って、現場で怒られながら、教えてもらいながら、専門知識を得ていく。お客様から学ぶことが最善と思っています。

 機械工具業界が将来も発展するには「どれだけ社会に貢献するか」だと思います。企業の最終目的は社会貢献。お客様から必要とされる企業なら、適正な利益を頂き、税金を納め、それが社会に使われる。それを実現するために、価格競争ではなく、業界として適正な利益をみんなで確保することが大切だと思います。

日本産機新聞 平成28年(2016年)9月5日号

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