2026年7月15日(水)

この人に聞く2016
タンガロイ 木下 聡社長

倍速加工でコスト削減

今春、新製品1000超投入

 タンガロイは新たなブランドイメージ「TUNGFORCE」を掲げ、今春1000超のアイテムを一気に市場投入する。2月に販売店やユーザーら約1000人を招き、発表会も開いたほか、3月からは過去最大となるキャンペーンも実施する。倍速加工で顧客のコストダウンの提案をするという、木下聡社長に今回の狙いや今後の展開などについて聞いた。

タンガロイ 木下聡社長―すごい数の新製品です。
 「旋削、溝入れ、転削、穴あけの4分野で1050アイテムを揃えた。生産性を高めることができる工具ばかりだが、特徴は転削工具が多いこと。5軸をはじめマシニング加工が増えているのだから、転削で効率を上げたいというニーズが多く、それに応えた」。

―TUNGFORCEについて教えてください。
 「全ての開発コンセプトは顧客のコストダウンを実現すること。そのためには高い送りや切込み、切削速度を速めるなど「倍速加工」で生産性を高める必要がある。それには設備、工具、クーラントなど環境が揃って効果が得られるものも多い。工具だけでなく、工具管理や加工ノウハウなど総合的に提案していく」。

―一気に発表した狙いは。
 「高生産性の加工が必要だというイメージを作りたかった。それにはインパクトも必要だ。それ以上に重要なのは選択肢が増えること。どんなユーザーでも使って頂けるだけのアイテムがある」。

―どう市場に浸透させますか。
「世界中で発表会をするほか、3月から過去最大のプロモーションを行う。様々なメニューを設けているが、使ってもらえれば効果を出す自信はある。だが、タンガロイ単独では製品や情報を届けるにも限界がある。代理店や販売店の協力も不可欠だ。技術者も営業の前線に派遣するし、技術的なサポート体制も強化した。

―販売店に求めるものは。
 「提案営業の重要性は皆さん理解されていると思うし、課題を解決することは大切だ。それ以上にユーザーの内情を熟知し、顧客自身が気づいていないことも問わなければならない。例えば、疑問を持たず、ある製品を使っている顧客に対し、違う選択肢があることを提示すことも必要だ。人にしかできないし、そうした提案を期待したい」。

―今後の展開は。
「今回の新製品投入は終わりじゃなくスタートだ。それは開発も同じ。商品サイクルが短くなっているので陳腐化も早い。今回1000超のアイテムを出したが、開発はさらに加速させていく。

日本産機新聞 平成28年(2016年)3月15日号

特集 成長する脆性材・樹脂・ゴム加工

機械や工具など技術開発が進む 直近、生成AIやデータセンターの投資が活発になり、半導体及び半導体製造装置の需要が急増。そのため、装置関連部材に活用される各種セラミックス(アルミナ、窒化アルミ、SiC)や石英ガラスなど脆性 […]

「技術で革新を作る」脆性材加工・トップ精工の取り組み【特集:成長する脆性材・樹脂・ゴム加工】

工具や治具も自社設計 「他社では加工が困難なセラミックスや石英ガラスなど難加工に取り組み、最適な工具・治具設計から加工条件まで確立しつつある」と語るのは中川翔太社長。2001年の設立以来、脆性材料の精密加工に特化し、マシ […]

「誰もが避ける道究める」樹脂加工・シティプラスチックの取り組み【特集:成長する脆性材・樹脂・ゴム加工】

大きさ、材質、量…全方位 半導体製造装置などの精密プラスチック部品を手掛けるシティプラスチックは今年3月、本社に6つ目の工場を新設した。これからも新棟を増やしていく計画で、これらの工場で約330台の工作機械をメーカー別に […]

トピックス

関連サイト