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旭ダイヤモンド工業 PCD小径工具を拡販
半導体、EVなど成長分野に訴求
旭ダイヤモンド工業は近年、小径PCD(多結晶ダイヤモンド)工具の提案を強化している。ラインアップはエンドミル、ドリル、リーマの3種類。半導体分野で使用される石英ガラスやセラミックスなどの脆性材料向けに加え、EV(電気自動車)産業ではアルミニウム合金の加工用工具も揃える。標準品に加え、ユーザー仕様に応えるオーダーメイド体制を武器に成長分野での需要を取り込む。

「PCD Multi Edges」は刃先がPCDで構成されるエンドミル。工具径は標準でφ1・2・3㎜を展開する。小径ながら刃数の多さが特長で、φ3㎜に対し、最大で25枚刃(刃長1・8㎜)を実現。多刃化により、加工中の負荷を分散することで高能率なミーリング加工を行う。
小径ドリル「Micro PCD Drill」も刃先にPCDを採用し、工具径はφ0・3〜1・5㎜までに対応する。独自の刃先形状により、チッピングによる加工不良のリスクを抑え、高い工具寿命を誇り、ワークの品質に直結する微細な穴加工でも精度の安定化を図る。

同社が行ったテスト加工によると、炭化ケイ素(SiC)に対し、一般的なダイヤモンドコーティングドリルの約5倍の寿命を示し、300回の穴加工でも不良が確認されなかった。
両製品ともに、被削材は石英ガラスやセラミックスをはじめとする脆性材料。超硬合金にも対応することから、精密金型部品での引き合いも増えている。
アルミニウム合金向けとして提案するのが「SUNPAX Micro」。ドリルとリーマの2タイプを揃え、工具径はドリルがφ2・0〜3・0㎜、リーマがφ1・6〜3・0㎜。いずれも有効長は15㎜とし、高送り加工にも対応する設計だ。

近年のEVシフト化を受け、生産技術部の中森俊貴課長は「インバータ/コンバータケースやモーターハウジングなど、特に小型・軽量化が求められる部品の加工で最適」と説明する。
0・01㎜単位のオーダーメイド対応に強み
同社はユーザーの要望に応じて一品一様のオーダーメイド体制を整えており、工具径は0・01㎜単位で製作可能だ。微細加工を扱う現場では加工条件によって最適な工具の形状が異なるため、現場の課題に向き合った提案を行い、ユーザーに最適な仕様を提供している。
今回の製品は「メカトロテックジャパン2025」にも出展され、来場者の反応も上々だったという。「独自のノウハウを活かした高い技術力と柔軟性が強み」(中森課長)と語り、今後も市場での存在感を高めていく。
日本産機新聞2026年2月5日号
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