切削工具や工具の販売だけにとどまらず、工具管理ツールを活用し、工具の調達や管理までを請け負う動きが広がっている。人手不足で工具管理に充てる人材を減らし、生産や開発に注力したいというユーザーニーズが強まっていることが背景に […]
【特集:工具管理ツール】工具管理を支援する注目7社の製品
ユーザー工場の設置環境やニーズに合わせて、さまざまなタイプがある工具管理ツール。自動販売機型や工具ボックス型、サイズや製品に制約なく自由にレイアウトできるタイプ、ソフトウェアなどがある。また、工具の入出庫を管理したり、機械ごとの工具の使用状況を把握できたり、さまざまなレポートや管理データを作成できたり、機能も多岐にわたる。以降では、メーカーや商社各社の工具管理ツールの最新製品やサービスを紹介する。
オーエスジー「MONOlithbox(モノリスボックス)」

「MONOlithbox」は、工具管理をDX化し、スキャンするだけの簡単操作で工具の発注・管理の自動化や省人化を実現。発注点の通知や自動レポート機能も搭載し、工具の在庫をリアルタイムで管理できる。
深夜や休日でも在庫数をリアルタイムで管理でき、在庫数や出庫数を遠隔でも確認可能で、在庫切れのリスクを低減する。出庫と入庫の機能に絞ったシンプルなシステムで、導入のハードルが低い。
初期費用が発生しないサブスクリプション型サービスとすることで、デジタル化の第一歩として検討しやすい形態になっている。
直感的に操作可能なシンプルなUIでデジタルに苦手意識のあるスタッフや日本語が苦手な外国人スタッフも安心して使用可能。
製品のラインナップはスタンドタイプとキャビネットタイプ。
サンドビック・コロマント「CoroPlusツールサプライ」

工具在庫の管理を見える化するデジタルソリューション。工具管理の効率化、在庫のムダ削減、在庫補充の注文の自動化工具使用状況を分析し、工具管理にまつわる省人化・自動化を実現する。
工具在庫をデジタル管理すると、どの工具がどこに何個あるかを正確に把握でき、工具管理にかかる時間や手間を短縮、コスト削減につながる。
また、実際の工具使用量データから各工具の適正な在庫数量を推測でき、無駄のない適正な在庫量に近づけることも可能だ。
工具在庫の各アイテムに個別の発注点を設定し、あらかじめ設けたルールに従って、注文が必要な工具を購入販売店ごとに自動的リストアップや発注を行い、補充注文プロセスの省力化・自動化やコスト削減に貢献。既存の工具棚を使用すれば初期投資も抑制。
大昭和精機「ツールセラージェネシス」

「ツールセラージェネシス」は、在庫管理・工具寿命管理システム搭載の工具収納棚。
社内ネットワークに接続し、複数の機械加工現場で、共通の工具使用や保管を総合的に管理。担当者に依存した管理、工具を探す時間のロス、過剰購入や不足、棚卸しの手間と数量のズレなど現場での管理を解消する。
工具の出庫・返却処理履歴も把握でき、収納箇所もモニタに表示。モニタはタッチパネルで操作も簡単。
製造情報の総合管理ソフトウェア「ファクトリー・マネージャー」との連携で、工具寿命管理も可能。
既存の汎用棚でも管理可能な「ツールセラー・スウィープ」も販売中だ。
日本製で、不必要な機能を無くし、作業現場が求める必要な工具管理機能に絞って購入しやすい価格に抑えた。
タンガロイ 在庫管理コスト低減システム「MATRIX」

切削工具の在庫をデジタル化し、効率的な管理ができる工具管理システム。工具の5Sを徹底し、業務ごとに適正な管理ができ、生産性の向上とコスト削減につながる。
オペレーターは払出作業だけで正確な情報蓄積や品質不良を撲滅できる。発注者は基準点が下回るアイテムをメールで受け取れるなど発注業務の負担が削減できる。管理担当者は不動在庫や使用頻度の高いアイテム、機械ごとの使用量までを把握できる。
棚本体だけで11種類ラインナップを保有。消耗品だけでなく、ゲージの校正期限管理などの機能も装備。さらに、専任と独自AIキャラクターによるフォローも年間保守契約無しで受けられる。
多様なハードとソフトに、確かなサポート体制を備え、顧客の見えなかった課題解決を提案する。
ZOLLER Japan「Tool Manegement System」

CAMの工具情報管理から工具の所在・在庫管理、プリセッターによる自動測定、工作機械との連携までを一気通貫で行える管理システム。複数のCAMを使用する環境でも、同一の切削条件や工具情報を含むデータを供給できるため、二重入力を防ぐ。工具の所在や在庫状況はPC上で可視化され、発注業務までも管理できる。
測定工程では、工具と連携させた測定プログラムに基づいて、プリセッターで自動測定を実行。測定データをCAMから工作機械まで同一データベース上で共有する。
余分な工具の購入費削減や在庫切れによる納期遅延の防止、複数システムへの入力作業の簡略化を実現。熟練工以外でも扱いやすい環境を整えることで、人員不足の解消や生産体制の安定化にも貢献する。
TKホールディングス「WinTool」

WinToolは、機械加工業務で使用する工具データ・工具情報を一元管理するシステム。工具モノの在庫情報だけでなく、CAMや工具収納システム、ツールプリセッタなど一連の機械加工業務プロセスで使用する工具情報全体を統括的に管理し、真のデジタル化を実現する。
同システム自体が工具在庫管理機能を装備し、Webブラウザ経由で出入庫の取引を登録可能。工具在庫管理機能を備えたキャビネットとの連携も可能で、切削工具・中間モジュール・ツールホルダの組み合わせ情報も体系的に管理する。
導入することで工具品目別の在庫情報をすばやく把握でき、形状値管理による工具バラつきの抑制を実現。社内で散在する工具情報を集約し、機械加工に関わる全ての人員が参照できるため、情報検索や意思決定のスピード向上に貢献する。
トラスコ中山「MROストッカー」

ユーザーの工場内にトラスコ中山の資産として工具を設置し、必要な商品をすぐに使うことができる置き薬の工具版サービス。マスクなど多様な消耗品も置くことが可能だが、工具に特化して管理することもできる。
ユーザーが望む商品をトラスコ中山の在庫として置き、使用する分だけ商品代を請求する仕組み。専用アプリでバーコード読み取るだけで商品を取り出せる。
常備品の在庫管理・棚卸が不要になるほか、管理コストは0円で済む。また、都度発注している商品をストックするため納期が実質ゼロ日で、部署間での重複発注など不必要な発注がなくなる。
導入や運用に掛かるコストは無料で、在庫状況や購入履歴の見える化、発注ミス防止を実現しながら、工場用消耗品の管理の手間を減らすことができる。
日本産機新聞2026年4月20日号
今年も機械工具業界にはニューフェイスたちがやってきた。そこで本紙は各社の入社式を取材。社長たちによる新入社員に向けた激励の訓示を紹介する。 エバオン・前西衛社長「働きやすい環境で」 初めから仕事ができるスーパーマンはいな […]
日本レヂボン(大阪市西区、06・6538・0136)の特約店や販売店で構成されるレヂボン水魚会は3月12日、兵庫職業能力開発促進センター(兵庫県尼崎市)で関西支部の販売実務者研修会を開催した。正会員や特別会員で営業などの […]






