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4‐6月
続く機械の活況
2015年4―6月期の機械工具業界は概ね好調に推移した。工作機械は補助金やユーザーの国内回帰などの影響で、6月には内需の受注額が600億円超を記録するなど、3カ月累計で対前年比35%伸ばした。工作機器の生産も4、5月は二ケタ増となるなど設備は好調を維持した一方、切削工具などの消耗品の動きは機械に比べ、微増に留まった。夏以降は、工作機械は今以上の勢いはなくなる可能性が高いが、切削工具や機器など消耗品への波及を期待する声は多い。
工作機器は2ケタ増
「省エネ補助金の締切り前の3月から4月にかけて毎晩残業で見積もり作成だった」。ある機械商社幹部がそう話すほど、工作機械は省エネ補助金の影響が大きかった。加えて「(100%減価償却できる)設備投資減税なども後押しとなった」(ある商社幹部)という。
さらに、円安による国内回帰も追い風となったようだ。ある大手電機メーカー幹部は「現地調達の流れは大きくは変わらないが、国内に戻せる一部の金型などは戻した」というなど、確かに国内回帰も一部ではあったようだ。数字もそうした状況を裏付ける。日本工作機械工業会の統計では、6月の内需は603億円と対前年比35%増え、4―6月期累計でも同じく35%伸びている。
ある機器メーカートップは「今年結果を出さなければいつ出すのか」というほど、工作機器も好調を維持している。日本工作機器工業会によると、4月の生産額は160億円、5月も146億円となり、それぞれ対前年比で10%、22%増となっている。
一方で、機械の伸びに比べ、相対的に鈍かったのが切削工具だ。切削に強い商社幹部は「悪いわけではないが、自動車生産の減少の影響もあり、工具の立ち上がりが機械ほど良くない」と話す。6月に発足した日本機械工具工業会の統計によると、ハイス工具の出荷額は4、5月の2カ月は対前年比で75億、69億とほぼ横ばい。超硬工具の出荷額4月は299億円と9%伸びたものの、5月は282億円と5%の伸びにとどまっている。
では、夏以降はどう動くのか。「これまでと同じような状況で推移するのではないか」とする声が最も多い。ある商社トップは「工作機械の内需は上期がピークだろうが、自律的な回復が加わり、悪くない状況で推移する」とみる。ただ、ある工作機械メーカーの幹部は「7、8月の受注次第だが、間違いなく6月までのような『補助金特需』はない」と減速を懸念する声も。
一方で、期待が高いのは切削を中心とする工具など消耗品だ。ある商社トップは「機械の後に工具が動くと言うのは自然な流れだ」とする。別の商社では「工作機械は今ほどの勢いはないので周辺機器に注力する」とするなど、工具や消耗品の動きに期待する声は多い。
日本産機新聞 平成27年(2015年)7月15日号
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