2025年5月4日(日)

超精密位置決めドリル
イワタツール

MECTでロボット切削

 イワタツール(名古屋市守山区、052-739-1080)は新しい超精密位置決めドリルの「SPセンターZERO」(写真)を発表した。同製品はドリル位置精度1μmを実現し、10月23日からポートメッセなごやで開かれたメカトロテックジャパン(以下MECT)でも展示した。

 新製品の発表は約6年ぶりと言われる同社が発表したSPセンターZEROは、高精度な穴加工を求めるユーザーに最適で、ガイド穴の位置精度1μm以下を実現し、穴の入り口と出口のバリを低減、薄板穴加工にも活用できる。岩田昌尚社長は「位置がズレた状態でドリル加工すると、ドリル本体の寿命が悪くなる」とし、高精度な位置精度を実現する同製品の使用でドリル寿命が10倍に伸びた事例もあるという。工具径は0・1~6㎜をラインアップ。今年12月に発売予定で、販売目標は月1万本。また、イタリアの切削工具メーカーであるtee社の総代理店としてエンドミルを販売することも発表した。

 MECTの出展ブースでは碌々産業の加工機で実演加工したほか、サンアイ精機(岩手県奥州市)、かいわ(山梨県上野原市)、スターシステム(名古屋市中村区)、ヒーバックシステム(静岡県静岡市)とも共同展示。また、主催者企画のコンセプトゾーン内でロボットシステムを手掛けるトライエンジニアリング(名古屋市守山区)や国産高剛性ロボットを開発した安川電機と共同でロボット切削システムの実演も行い、トリミング機能を持った特殊なエンドミルを開発し、CFRPなど難削材の加工デモを行った。

 

日本産機新聞  2019年11月5日

[ 切削工具 ][ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

暑気対策につながる注目6社の製品【特集:広がる、変わる暑気対策】

労働環境の改善を重視するユーザーが増えていることから、暑気対策へのニーズも高まっている。こうした要求に応えるように、暑気対策関連商品も多様化している。定着しつつあるファン付き作業服や冷感ウェア、水冷服などの「個を冷やす」 […]

山善産業ソリューション事業部  奥山  真吾 戦略企画部長に聞く【特集:広がる、変わる暑気対策】

山善産業ソリューション事業部  奥山  真吾 戦略企画部長に聞く【特集:広がる、変わる暑気対策】

毎年のように酷暑が続く中、暑気対策関連商品は多様化し、提案方法も変化している。予算化するユーザーが増えるなど、ユーザーの購買動向も変わりつつある。山善の産業ソリューション事業部の奥山真吾戦略企画部長も「暑気対策商品は、単 […]

monolyst AIで転記作業を無くす商品情報管理システム

monolyst AIで転記作業を無くす商品情報管理システム

カタログデータをAIが解析し自動で商品マスタを作成 従来、1商品ごとにマスタデータを作成するには、手作業での入力が必要で時間と手間を要した。特に機械工具の場合、SKU(在庫管理単位)の数が非常に多く、情報の整理や管理に膨 […]

トピックス

関連サイト