人手不足や地政学リスク、AIの普及、半導体市場の成長など製造業を取り巻く環境は大きく様変わりしている。こうした環境変化に対応し、販売店を支えるため、商社は物流やECサイトの強化、PBや自動化に貢献する商品の拡充など独自の […]
販売店と連携、需要開拓<サンドビック 藤井裕幸社長>
アベノミクスは効果を上げるが、製造業には部分的で超硬工具の在庫率は依然高い。海外工場移転も歯止めがかからない状況下で、2月にサンドビック・藤井社長に今年の見通しなど話を聞いた。
- 昨年を振り返ると。
「昨年については一般的にアベノミクスは製造業に寄与しなかった。売上は落ち込んでいないが、切削工具における中部地域の自動車関係は大きく伸びていない。切削工具業界は値上げや原材料の高騰もあり、世界マーケットを見た戦略が必要だ」。
- 今年の見通しは。
「投資減税効果などで、製造業はプラスに転じている。自動車、航空機、エネルギー分野が牽引するだろう。ただ国内生産が増えると考えたら、そうとも言いにくい。特に自動車は海外で伸びるが、国内は伸びるだろうか。しかし、サンドビックは今年自動車に注目している」。
- その理由は。
「自動車産業には絶対精度を必要とする部分があり、トータルでの生産性を上げ、工具単価より生産にかかる全体のコストを下げる方が良いとユーザーが考え始めているからだ。国内の自動車は間違いなく小型、高級化が進む。乗り心地も含め、『小型の高級車』化になるだろう。外車も同じ傾向だ。サンドビックの役割はこれらのエンジン、ミッション、クランクシャフトなどの複雑な部品加工分野でトータルコストを下げることにある」。
- 海外戦略は。
「2013年、シンガポールを拠点としたMAAP(マーケットエリアアジアパシフィック)という組織を立ち上げた。これまではユーザーの国籍に問わず、現地法人が対応していた。しかし、日系企業など日本語の方が対応しやすいという場合もある。これまでの体制では柔軟に対応できなかった部分を解消し、日本からのエンジニア派遣など、スピーディーな対応が可能になった」。
- 商社との関係性は。
「ユーザーになぜサンドビックでなければならないかを伝える。我々がユーザーにサンドビックのソリューションを伝え、ニーズを掘り起こし、販売店が刈り取る。これがサンドビックの考える商社とのパートナーシップ」。
日本産機新聞 平成26年(2014年)5月25日号
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