2026年5月1日(金)

販売店と連携、需要開拓<サンドビック 藤井裕幸社長>

生産性向上の提案に力

アベノミクスは効果を上げるが、製造業には部分的で超硬工具の在庫率は依然高い。海外工場移転も歯止めがかからない状況下で、2月にサンドビック・藤井社長に今年の見通しなど話を聞いた。

ユーザーに迅速対応

サンドビック 藤井社長

- 昨年を振り返ると。
 「昨年については一般的にアベノミクスは製造業に寄与しなかった。売上は落ち込んでいないが、切削工具における中部地域の自動車関係は大きく伸びていない。切削工具業界は値上げや原材料の高騰もあり、世界マーケットを見た戦略が必要だ」。
- 今年の見通しは。
 「投資減税効果などで、製造業はプラスに転じている。自動車、航空機、エネルギー分野が牽引するだろう。ただ国内生産が増えると考えたら、そうとも言いにくい。特に自動車は海外で伸びるが、国内は伸びるだろうか。しかし、サンドビックは今年自動車に注目している」。
- その理由は。
「自動車産業には絶対精度を必要とする部分があり、トータルでの生産性を上げ、工具単価より生産にかかる全体のコストを下げる方が良いとユーザーが考え始めているからだ。国内の自動車は間違いなく小型、高級化が進む。乗り心地も含め、『小型の高級車』化になるだろう。外車も同じ傾向だ。サンドビックの役割はこれらのエンジン、ミッション、クランクシャフトなどの複雑な部品加工分野でトータルコストを下げることにある」。
- 海外戦略は。
「2013年、シンガポールを拠点としたMAAP(マーケットエリアアジアパシフィック)という組織を立ち上げた。これまではユーザーの国籍に問わず、現地法人が対応していた。しかし、日系企業など日本語の方が対応しやすいという場合もある。これまでの体制では柔軟に対応できなかった部分を解消し、日本からのエンジニア派遣など、スピーディーな対応が可能になった」。
- 商社との関係性は。
「ユーザーになぜサンドビックでなければならないかを伝える。我々がユーザーにサンドビックのソリューションを伝え、ニーズを掘り起こし、販売店が刈り取る。これがサンドビックの考える商社とのパートナーシップ」。

日本産機新聞 平成26年(2014年)5月25日号

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