2025年11月25日(火)

新社長に聞く 田野井製作所 田野井優美社長

喜び分かち合う人材を

「私の役割は“ひとづくり”なんです」と話すのは昨年11月、社長に就任したタップ・ダイス専門メーカー田野井製作所の田野井優美氏。創業90周年を機に、父である田野井義政会長(前社長)から会社を託された。
幼少期は男兄弟に囲まれて育ち、学生時代は海外留学を経験するなど、アクティブで明るい性格。「幼い頃から活発で、物事を行動的にすすめるのが好きだった」とし、実際に周囲も認めるほど、リーダーとしての素質もあったのだろう。入社後も、常に問題意識を持って仕事をしていたことから、社長就任はある種必然だった。
 副社長時代、「社内全員が同じ方向を向いて仕事ができるように、みんなで取り組めることをしたい」と社員が積極的にコミュニケーションを図れるような取り組みに着手。感謝の気持ちを手書きで伝えあう「サンクスカード」や毎朝20分間、話をしながら清掃を行う「環境整備」など、社内のイメージを変えたいという思いから、働きやすい明るい会社を目指した。社長就任後も「良い職場づくりが良い人材づくりに繋がる」と社内環境の改善を通じ、人材育成に力を入れる。
人材が必要なのは、ユーザーニーズに合った製品開発や営業活動をする「専門性の高さ」が強みなため。ニーズをくみ取るためには、「人と人とのつながり」が大切と考え、「お客様の喜びが自分の喜びに出来る人を育てていく」と話す。その先には、創業100周年に向けて「タップといえば田野井」と思われるような会社づくりへの熱い思いが見える。

田野井製作所社長 ▽田野井優美氏
田野井製作所社長 ▽田野井優美氏

《略歴》
2002年サンタモニカカレッジ インターナショナルビジネス修了後、田野井製作所入社。09年副社長に就任。13年11月社長に就任。東京都出身。37歳。

日本産機新聞 平成26年(2014年)3月25日号

工作機械 25年9月度受注 11%増の1391億円を記録

内需は自動車の不調続く 日本工作機械工業会(日工会、坂元繁友会長・芝浦機械社長)はこのほど、2025年9月の工作機械受注額が前年同月比11%増の1391億4600万円になったと発表。7カ月連続で1200億円を超えた。 内 […]

日本機械工具工業会  25年度生産額の見通しを下方修正

期初予想から0・8%減の4802億円 日本機械工具工業会(佐橋稔之会長・住友電気工業常務)は2025年度の生産額見通しを6月に発表した期初予想から0・8%減の4802億円(前年度比1・7%増)に下方修正した。前年度比では […]

機械工具上場商社 2025年4-9月決算

自動化需要さらに増加 機械工具上場商社の2025年4—9月期決算(トラスコ中山、フルサト・マルカホールディングスは1—9月期、NaITOは3—8月期)が出揃った。自動車の設備投資が依然として鈍いが、人手不足を背景に増加す […]

トピックス

関連サイト