2025年11月21日(金)

全国の声集め情報発信
<全機工連会長(斉藤機工社長)斎藤 保男氏>

広報・IT・人材開発は掘り下げていく

東機工斎藤理事長。

 「全国の会員さんの声を集めたい」。そう話すのは6月の総会で、全日本機械工具商連合会(全機工連)の会長に就任した斎藤保男氏。副会長としてまた東京都機械工具商業協同組合の理事長として5年半、田中康造前会長を支えてきた。

 「田中前会長は広報、IT、人材開発の3つの委員会を立ち上げ、これからの方向性を示してくれた。それを変えるつもりはない」と基本路線は踏襲する考えだ。「企業として共通する普遍的な課題は大体その3つに集約できる」との思いがあるからだ。田中前会長の退任に伴い急遽の登板で任期は1年。「任期内に3つの委員会活動を活発に深く掘り下げていければいい」と気負いはない。

 一方で、全機工連の役割について「会員企業は規模も地域も異なるし、色んな考え方があると思う。全国からできるだけ多くの声を集めて発信したい」という。経済産業省などにアピールするにしても「そういう生の声のほうが響くと思う」。だからこそ「数名で事業を営む会員さんにもスポットを当てたり、地方の方々の考えを聞いたり、会員さん目線で情報も発信したい」。

 3年後の全国大会は東京開催となる。「その時まで会長をしているかどうか分からない」としながらも「大きなテーマを掲げることも大切だと思うが、全国各地の会員さんに地域の特徴や取り組みなどを発表して頂く場であってもいいのでは」と参加型の会合や事業運営を進める。

1955年生まれ、東京都出身。斉藤機工社長。東京都機械工具商協同組合では17年間理事を務め、2008年から理事長を務める。14年6月、全機工連の会長に就任。

日本産機新聞 平成26年(2014年)8月5日号

[ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

機械工具上場商社 2025年4-9月決算

自動化需要さらに増加 機械工具上場商社の2025年4—9月期決算(トラスコ中山、フルサト・マルカホールディングスは1—9月期、NaITOは3—8月期)が出揃った。自動車の設備投資が依然として鈍いが、人手不足を背景に増加す […]

「できる仕事」は部下に【現場考】

指導経験積む時間つくる/業務過多を解消するには 目標を目指す営業が面白くて、熱中するうちに成績上位の常連になった。実績が認められ、20~30歳代で課やチームのリーダーに抜擢される。いわゆるプレイングマネージャー。業務をこ […]

【特集:ニーズ高まる品質管理・検査】

昨今、自動車業界の認証不正やリコールなど、日本のモノづくりの信頼性を揺るがす問題が多い。さらに、車のEV化をはじめ、電子・半導体、航空宇宙、医療など様々な産業で、新たな製品や技術開発が活発化しており、開発した製品の検査・ […]

トピックス

関連サイト