2025年12月31日(水)

全国の声集め情報発信
<全機工連会長(斉藤機工社長)斎藤 保男氏>

広報・IT・人材開発は掘り下げていく

東機工斎藤理事長。

 「全国の会員さんの声を集めたい」。そう話すのは6月の総会で、全日本機械工具商連合会(全機工連)の会長に就任した斎藤保男氏。副会長としてまた東京都機械工具商業協同組合の理事長として5年半、田中康造前会長を支えてきた。

 「田中前会長は広報、IT、人材開発の3つの委員会を立ち上げ、これからの方向性を示してくれた。それを変えるつもりはない」と基本路線は踏襲する考えだ。「企業として共通する普遍的な課題は大体その3つに集約できる」との思いがあるからだ。田中前会長の退任に伴い急遽の登板で任期は1年。「任期内に3つの委員会活動を活発に深く掘り下げていければいい」と気負いはない。

 一方で、全機工連の役割について「会員企業は規模も地域も異なるし、色んな考え方があると思う。全国からできるだけ多くの声を集めて発信したい」という。経済産業省などにアピールするにしても「そういう生の声のほうが響くと思う」。だからこそ「数名で事業を営む会員さんにもスポットを当てたり、地方の方々の考えを聞いたり、会員さん目線で情報も発信したい」。

 3年後の全国大会は東京開催となる。「その時まで会長をしているかどうか分からない」としながらも「大きなテーマを掲げることも大切だと思うが、全国各地の会員さんに地域の特徴や取り組みなどを発表して頂く場であってもいいのでは」と参加型の会合や事業運営を進める。

1955年生まれ、東京都出身。斉藤機工社長。東京都機械工具商協同組合では17年間理事を務め、2008年から理事長を務める。14年6月、全機工連の会長に就任。

日本産機新聞 平成26年(2014年)8月5日号

[ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

情報は未来を描くツール【現場考】

共有で終わらせず、先を考える 自分が所属する部や課、ひいては会社がどのような方向に進むのかという未来予想図を描くことは管理職の重要な業務の一つだ。ただ、これだけ先が読めない時代に未来を描き切るのは簡単なことではない。ある […]

山善・山本猛夫記念奨学基金 今年は4名を認定

山善は、経済的な理由等により、修学困難な学生をサポートすることを目的として、「公益信託山本猛夫記念奨学基金」を1992年に設立し、委託者として支援。今年度は新たに4名の学生が新規奨学生として認定され、11月17日に認定書 […]

大澤科学技術振興財団 25年度は助成9491万円

研究開発33課題、国際交流7件 大澤科学技術振興財団(理事長・大澤伸朗オーエスジー社長)は、2025年度の研究助成テーマを決定。11月7日にホテルアソシア豊橋(愛知県豊橋市)で贈呈式を執り行った。  今年度は、33件の研 […]

トピックス

関連サイト