2026年10月17日(土)

三叉路…

〇…「自分にとって大切な誰かを他の人に紹介することは自らの一部を削って渡しているのと同じこと」。取材先の経営者に言われた言葉だ。その人が伝えたかったのは、信頼のおける人を紹介することは、それだけ重要な行為で責任が伴うということ。

〇…確かに「誰々さんを紹介するよ」と言われた時、軽い責任や緊張感が伴う。少なくとも紹介者に迷惑はかけられないし、紹介してもらった人の役に立とうと思うのは人の性(さが)だ。逆に人を紹介したり、何かを薦めたりする時、同じように感じることがある。

〇…マーケティングで重視されている「顧客推奨度」という指標がある。自分が使っている製品をどれだけ他の人に紹介してもいいかという尺度で、それが高いほど、顧客からのロイヤルティが高く、業績との強い相関もあるという。

〇…この推奨度はモノだけでなく、人にも通じるのではないか。「新規は全ての顧客の紹介」という人がいたが、圧倒的な営業成績を誇る営業担当者だった。「この人なら他人に奨めてもいい」と信頼を積み重ねてきた結果なのだろう。顧客から顧客をどれだけ奨めてもらうか。顧客推奨度も成績の指標に加えていいかもしれない。

日本産機新聞 2021年11月5日

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