2026年2月3日(火)

ツーリングチーム設置
タンガロイ 木下聡社長

この人に聞く

 タンガロイは昨年、工具だけでなくツーリングも含めたシステム全体で最適な加工を提案する「ツーリングチーム」を立ち上げ、加工トータルでのサポート体制を強化している。「いい工具も正しく使ってもらわなければ意味がない。そのためにエンジニアリングを含めたサービスの提供も今後は重要になる」と話す、木下聡社長に狙いや今後の見通しなどを聞いた。

 1988年入社、2005年技術本部材料開発部長、2011年執行役員技術本部長兼技術本部切削工具開発部長、2014年社長。明治大学大学院工学研究科卒、長野県出身、55歳。

 ーツーリングチームはどのような部署でしょうか。
 まだ、5人の小さな部隊なので、「何でもやります」というわけにはいかないが、複雑な加工で悩むお客様から頂いた図面をもとに、切削工具だけでなく、最適なツーリングシステムまでを提案する。プログラム作成やシミュレーション、アニメーションなども作成する。5人だが加工に精通した人材を集めた。今後も人材は増やしていきたい。

 ーなぜこうしたチームが必要だったのでしょう。
 切削加工が高度化しているからだ。5軸や複合など複雑な加工が増加している中で、工具だけではお客様の期待に応えにくいこともある。いい工具も正しく使ってもらわなければ意味がない。それを実現するため、工具メーカーも加工全体を提供するサービスの部分を強化しなければならない。
 加工ノウハウの蓄積にもつながります。

 ツーリングチームで得られた知見や加工ノウハウは、工具開発にとっても貴重なデータとなる。また、それらをデータベース化できれば、新人の開発者の参考にもなるし、営業も技術や加工データを提示することができる。

 ーサービス強化の一方、新製品を発表し続けています。
 年末までに40製品を発表できそう。今年はコンセプトの「高生産性」を刃形やコーティングだけでなく、素材でも追求してきた。12月に発売するCVD材種「T9200シリーズ」は高い切削速度を維持し、断続切削もできる。形状や被膜だけでなく、材料開発ができるのも強みの一つだ。

 ー景気をどうみますか。
 今年は前年比10数%増で終われそうだが、先行きは正直分からない。米中貿易戦争の懸念もあるが、関与できない問題で悩んでも仕方ない。積極的に開発投資を継続し、高生産性をサポートしていくことは変わらない。

日本産機新聞 平成30年(2018年)11月20日号

【Innovation!】ワーク保持具

段取り短縮・自動化で生産性向上 バイスやチャック、クランプなどのワーク保持具は高精度加工や加工品質を安定させる上で欠かせない要素の一つ。加工現場で人手不足が深刻化する中、ワーク保持具も確実に固定するだけでなく、より段取り […]

タクテックス テクニカルセンターの設備刷新 複合加工や自動化提案進める

SolidCAMやiMachiningなどCAD/CAMを販売するタクテックス(名古屋市中村区、052・461・9900)は岐阜テクニカルセンター(岐阜県岐阜市)の設備を刷新。部品加工を中心に複合加工による工程集約や自動 […]

THK ロボットハンドの新機種投入

可搬質量最大7㎏で複雑形状のワークに対応 THKは、複雑形状のワークを安定して吸着できるロボットハンドの新機種を発表した。9本のシャフトと先端に配置した吸着パッドを組み合わせた構造により高い追従性を確保し、可搬質量は最大 […]

トピックス

関連サイト