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オーダーメイドチャック
日本の得意技① 帝国チャック(八尾市)
NC旋盤用チャック、研削盤のダイヤフラムチャック、マシニングセンタのシリンダ内蔵チャックなど、ユーザーに聴診器を当てて最高の機能と品質のチャックを短納期でつくるのを帝国チャック(八尾市、寺坂雅好社長)は得意技(わざ)にしている。標準仕様に見向きもせず、早くから特別仕様の「デザインチャック」に乗り出し、難物ワークを除く納期は、バーコード式進捗管理システムで仕様承認後1.5カ月、UBL本体なら約20日で仕上げる。その技が凄い。
主に自動車部品の旋盤加工にデザインチャックは使われる。専用ラインで使われるため、加工現場では見ることがまれだが、部品をより高速・高精度に削るのにデザインチャックは重要で、自動車メーカー及び自動車部品メーカー各社は、旋盤の機能を最大限に引き出す周辺機器・刃物の選定に凌ぎを削る。その一翼を担いこれまでの実績は、自動車部品で10万点を超す。「一品一様の部品加工」に永い年月を掛け、技術を積みかさね、技能を成熟させてきた結果。


匠魂のものづくり
引き合いから納品まで同社はバーコード式進捗管理システムを活用する。各ユーザーのニーズを聴き取り一品毎に多様なデザインチャックをつくる。同社の特長は、設計、製造、検査の工程で人の手が多く入るところにある。
設計室では、ワーク形状、加工精度、加工条件、使用機械に応じ、最適なデザインチャックをCADで設計し、CAMで製造現場に下ろす。部品点数は少ないもので十点、複雑なものは三十点を超し、チャック製造現場では常に5000枚を超える図面が流れる。
汎用旋盤はじめNC旋盤(40台以上)、マシニングセンタ(20台以上)、研削盤(同)、NCジグ研削盤、ジグボーラ、ワイヤカット放電加工機など国内外の名機が並び、三次元測定機や各種試験検査機器が精度を守る。浸炭炉の熱処理設備まで社内に設備する。
同社のポリシーは、匠魂である。部品一品毎、工程毎に早く的確に保持具や刃具を選定する。最適な条件でNCプロクラムを入力し、加工後は手作業で、面取り、バリ取りを丁寧に施す。最後は一点ずつ手で部品の仕上がりを確認し、念には念を入れる。この「手作り」工程は他社を寄せ付けない。「匠の技とSOUL=真心を込めた製品でお客様にご満足戴きたい」と、中島勇夫営業部営業本部長は言う。

帝国の品質規格
チャックは、出荷前に社内で設備する旋盤でテストする。「帝国の品質規格に合格」したものだけを出荷するため。試削りと精度確認後、初めて合格とする。ここまで来て「弾く」ものもあると言うから品質には責任を持つ。「わが社の門を出る商品は全てわが社の『匠魂』が込められている」と中島本部長は胸を張る。
日本産機新聞 平成27年(2015年)11月15日号
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