2025年7月11日(金)

この人に聞く2015
センナン 小川 晃一社長

フロンティア精神、次代に

DSC07513_R

足元固めて飛躍へ

 昨年10月、創業者の中口篤氏(現会長)から社長のバトンを受け継いだ。中口会長とは創業期から二人三脚で販売先や仕入先を増やし会社を盛り立ててきた。だからこそ社業発展への強い思いがある。指針を示す立場として将来を見据え、「中口会長が掲げるフロンティアスピリットを次の世代に伝えていきたい」。
 フロンティアスピリットとは、進取や開拓者の精神の意味だが、センナンでは少し違う。販売先も取扱商品も営業エリアも開拓し、常に新たな分野に挑戦し続けたうえで、「取引する会社の数、売上高、取扱商品の販売額といったあらゆる面でナンバーワンを目指すこと」。

 入社した創業(1975年・泉南商事)して間もない頃は、鋸刃や切削工具が主力だったが、工作機械や工作機器、CAD/CAMの販売も始め、関西を中心に拠点を次々と開設して活動のエリアを広げた。自身も含め3人の工具販売店だったが、2008年には社員60人、年商50億円の規模に成長した。森精機製作所(現DMG森精機)の販売では国内の特約店でトップにもなった。
 ただ今は世代交代が進み、中口会長の精神を継承する者も少なくなった。「センナンの競争力の源はフロンティアスピリット。成長し続けるために若手にも伝えたい」。社長に就任してからも現場主義を貫き、社内や取引先への同行で自ら実践して指導する。

 センナンが得意とするのは取引先の生産性向上に貢献する機械や工具など生産財のトータル提案。自身も34年、様々な提案で取引先に喜ばれてきた。
「未来を拓くのもやはり提案営業。取引先に喜ばれれば会社は成長できる。フロンティアスピリットを伝承しつつ、提案営業に磨きをかけ、飛躍できるよう取り組んでいきたい」。


プロフィール
 1961年生まれ、大阪市出身。80年泉南商事(現センナン)に入社。95年奈良支店長、2000年取締役、04年常務取締役兼営業本部長、09年専務取締役、14年10月社長。

日本産機新聞 平成27年(2015年)1月15日号

三洋工具 軟質ゴムを高精度加工

三洋工具 軟質ゴムを高精度加工

三洋工具(東京都品川区、小野昌晴社長、03・3490・6821)はこのほど、軟質ゴムの切削加工に特化した超硬エンドミル「VMQE」を開発・新発売した。シリコンゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴムなど多様な素材に対応する。 […]

特集 メーカーの省エネ提案

特集 メーカーの省エネ提案

カーボンニュートラル実現に向けた動きが世界的に広がる中、製造現場でも省エネの重要性は増している。メーカーも電力使用量やCO2排出削減につながる製品の開発に力を入れる。オイルを使わないコンプレッサやエア漏れを可視化する製品 […]

第37回 ものづくりワールド東京 注目の出展製品

製造業の課題解決を後押し 10の専門展示会に1800社が集結 10の専門展示会で構成される「ものづくりワールド[東京]」は、機械や工具、ソフトウエアやシステムメーカーなど、製造業に関連するさまざまな企業が出展する。出展内 […]

トピックス

関連サイト