2025年12月15日(月)

この人に聞く2015
サンドビック カンパニープレジデント 高屋 政一氏

販売店との関係深める

DSC01883_R

東日本の開拓を強化

研修センター開設も検討

―昨年を振り返るとどうですか。
 切削工具業界は非常に好調に推移し、大きく伸ばすことができた。当社も業界水準に近い伸びを達成しており、今年も昨年と同じように伸ばすことができると思う。
 重要産業を自動車、航空機とみて、もうひとつ加えるとしたら工作機械。昨年約1兆5千億円という受注額から製造が忙しくなるので、切削工具業界には良い話。今導入されている工具の消費量は増えてくるだろう。当社としては好調産業以外のシェアアップも大切。建機などいずれ動き出す業界に対して工具提案するには今がチャンスだと思っている。

―シェアアップなどを目指すためには。
 当社は流通に重点をおいたことで伸びてきた。今重要だと思っているのはサンドビック製品をたくさん売って頂いているプラチナ販売店を増やすこと。プラチナ販売店の多くは社長が熱を入れて売って頂いている印象で、これまで以上に販売店との距離を縮めていくことに専念する。

―新製品やサービスについて。
 3月1日にソリッドエンドミルの「コロミルプルーラHD」を発売した。鋼やステンレス荒加工用で、高い剛性で安定した加工ができ、重切削に最適だ。また、サービス面でも充実させている。昨年発表したツールライブラリー「Adveon(アドヴェオン)」、工具在庫を管理するツールロジスティクスなど様々なサービスを持っており、より付加価値の高い製品・サービスを今後も提供する。

―国内地域別の売上をみるとどうですか。
 西日本、東日本で分けると西日本の方が大きい。関西に本社を置いていたことも要因かもしれないが、東日本(東京周辺)の大きな市場をどう切り込んでいけるかが重要になる。今は構想段階にとどまっているが、日本にもう一つプロダクティビティセンターがあっても良いのではと思う。こうしたユーザー開拓には必要な部分を強化していきたい。

日本産機新聞 平成27年(2015年)3月15日号

[ インタビュー ][ メーカー ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

ブラザー工業「複合加工機にギア加工を追加」【人手不足時代に対応する工程集約・工程短縮】

SPEEDIOシリーズ「M200/300Xd1」 ブラザー工業はSPEEDIOシリーズの複合加工機「M200/300Xd1」で、従来の旋削加工とマシニング加工に加え、新たにギア加工の専用機能(オプション)を開発した。スカ […]

ニューストロング「真空チャックで段取工数削減」【人手不足時代に対応する工程集約・工程短縮】

吸チャックボーイ ニューストロングの「吸チャックボーイ」は特殊治具の制作やセッティングの手間、工程の削減ができる真空チャック。真空を利用してワークを吸着するため、バイスなどで必要なクランプ代が不要で、吸着面以外の5面の加 […]

帝国チャック「チャッキング・ ユア・ハートで感動を」【人手不足時代に対応する工程集約・工程短縮】

薄型UBL/OPA/OPNチャック 顧客ニーズに応じ最高の機能と品質を併せ持つ帝国チャックの『デザインチャック』は「掴んで引き込む」の二面拘束を基本にワークとチャックを密着させ、ビビりを抑制することで難物なワークも高速・ […]

トピックス

関連サイト