AIが日常生活だけでなく、ビジネスの現場でも使われるようになり、アイデア出しの「壁打ち」に使う人は多いだろう。その回答の精度や量は驚くほどだ。例えば「この条件で10個のアイデアを考えて」と指示すれば簡単に10個出てくる。 […]
この人に聞く2015
近江屋ロープ 野々内 達雄社長
―御社の歴史を教えてください。
当社は麻布・麻糸・綿布の販売から始まり、建設土木、農林業など幅広く使われる繊維ロープの製造販売で西日本に卸販売する土壌を築いた。戦後も林業用ワイヤロープやチェーンブロックなどの省力機械、天井走行クレーンなどの設置工事業など手広く商いを行ってきたが、バブル景気を境に業績は右肩下がり。その状況下、1997年に林業分野のベテラン嘱託社員が林業における獣害の現状を聞き、自社製品開発に取り組んだ。
―製品はどんなものですか。
林業では苗木植林後の鹿の食害が問題になっており、対策に苦慮していた。当社が始めたのは「グリーンブロックネット」という鹿の侵入を防ぐ繊維製防護ネットで、簡単施工・低コストなのが特長、各地から注文を頂いている。販売から数年で大きな実績を作り、続いて、2004年に農業地帯へ出没するイノシシの防護金網柵「イノシッシ」の販売を始めた。これも順調に売上を伸ばし、会社の売上高もバブル期並みの水準に戻っている。
―成功したのはなぜですか。
創業200年以上の歴史の中で多くの取引先、仕入先と関係を作っていたことが挙げられる。獣害防止ネット関連製品は当社の企画やアイデアを形にして頂く協力企業がたくさんある。もちろん社員と私との信頼関係も重要だ。
当社は20年前からトータルライフ人間学を社内で実践してきた。これは自分の心の傾向を看取り自己変革を進め、同時に他者を理解し認め合い、それぞれの、可能性を引き出す魂の学のこと。年1回の全体会議で会社のテーマにそって、自分の課題を全社員の前で発表し、共有する。このような歩みによって、会社は生き生きと働ける企業に成長してくる。全社員の協同こそ企業成長の原点だと思う。
日本産機新聞 平成27年(2015年)1月5日号
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