2018年10月20日(土)

コノエ 「虹色のねじ」の動画制作

製造工程など紹介、今年中に公開予定

 ねじ商社のコノエ(大阪府東大阪市、06・6746・1903)は、「虹色のねじプロジェクト」事業の一環として、ねじの製造工程などを紹介する動画を制作した(写真)と発表した。動画は虹色のねじ事業から生まれた絵本に登場するハグルマ姫と子役の山崎萌来(めぐる)さんが各工場を巡り、ねじに関する様々な疑問を製造現場の人たちに投げかけ、ねじの知識や大切さを学んでいくというストーリーで、ボルトメーカーや特殊加工を行う工場など3社を訪れ、製造工程や検査工程、特殊加工を行う職人技などを紹介している。

 最初に訪れたのは六角ボルトを製造する金剛鋲螺(大阪府東大阪市)。1946年創業の老舗メーカーで、ボルトメーカーとして一早くISO9001に登録し高品質な製品作りを行っている。動画では1分間に数百個製造するという圧造工程を紹介。六角ボルトの製造はダブルヘッダやトリーマーと呼ばれる機械で六角頭部を作り、先付裏仕上げやローリング工程を経て完成する。辻本康則社長は「高品質にこだわるため、硬さ検査や材料試験機、蛍光X線膜厚計、デジタルスコープなど設備も充実させている。自動車向けは全数検査で手間がかかっても、品質保証することが顧客への信頼につながる」と、同社の六角ボルトは自動車のみならず、新幹線や建機、弱電など幅広い業種で使用されている。

 2つ目に訪問したのは長尺台形ねじや角ねじなどを手掛けるノムラ(大阪市港区)。工作機械の送りねじや水門ゲートの開閉装置に使用されるねじを高精度かつ高品質、低コストで加工している。撮影では長尺ねじの加工風景や職人技能がいる歪み取りを紹介。同社の特長は20から30代の若手がリードする製造現場だ。野村博之社長は「若い人が伸びる会社を目指す。経験も大事だが、時代に合った考え方や発想は若い人にあるもので、入社したら最後まで続けさせることに意味がある」とし、ここ18年間で2人しか辞めていないという。「若手が続けてくれるかは経営者の熱意。1度入社したら簡単には辞めさせない」と、熱い人柄で若手を引っ張っている。

 最後に訪れたのは精密機械部品やボルトに特殊なねじ加工を行う前迫ネジ工業(大阪市港区)。前迫規男社長は面取り旋盤で特殊なねじ加工を行うその道60年の大ベテランだ。その確かな腕前は信頼も高く、撮影中にも関わらず近隣から注文が入るほど。面取り旋盤の前に立ち、ねじ加工を行う前迫社長の表情は真剣そのもので、カメラはねじが切れる様を追いかけた。「図面を頂ければ、1本から加工を手掛けています」と、柔らかい笑顔を見せる。動画は完成に向けて制
作が続けられており、年内の公開を目指す。

日本産機新聞 平成30年(2018年)10月5日号

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