2025年12月15日(月)

ソディック 大型の金属3Dプリンタ

造形時間を56%短縮

ソディック 大型金属3Dプリンタ ソディックはこのほど、大型サイズの金属3Dプリンタ「OPM350L」を発売する。従来機種より造形サイズを大きくし、加工速度もアップさせるなど、高まる大型化の要望に応えた。

 同製品は2014年に発売した「OPM250L」の大型タイプで、積層した金属を溶解凝固させ、その後切削で仕上げ加工を行うハイブリッドタイプの金属3Dプリンタだ。

 今回発売する「OPM350L」は、幅350㎜、長さ350㎜、厚さ350㎜まで、従来機種よりもそれぞれ100㎜大きいサイズを造形できる。大型化に合わせて、造形速度を向上させた。

 1台のレーザーを高速制御することで、複数の部分を同時に造形できるようにした。同社によると「最大で56%の造形時間の短縮できた」という。

 レーザーの積層回数と切削加工のバランスを最適化することで、切削時間の短縮化にも成功。切削時間も最大で58%削減した。

 このほかにも大型化に合わせて機能を改善。造形時、金属蒸気の集積物(ヒューム)が発生するが、大型化でこれまでより多くのヒュームが発生るため、回収装置の能力を大幅に向上させた。同時にメンテナンス性も高め、メンテナンス頻度をこれまでに比べ3分の1に減らした。

 ATC本数を20本にした切削の長時間運転も可能にした。オプションで、金属粉末の自動排出装置を用意し、無人の長時間連続加工にも対応する。標準価格は7000万円で、年間では24台の販売台数を見込んでいる。

 17日から東京ビッグサイトで開かれるJIMTOFに展示する。

日本産機新聞 平成28年(2016年)11月5日号

ブラザー工業「複合加工機にギア加工を追加」【人手不足時代に対応する工程集約・工程短縮】

SPEEDIOシリーズ「M200/300Xd1」 ブラザー工業はSPEEDIOシリーズの複合加工機「M200/300Xd1」で、従来の旋削加工とマシニング加工に加え、新たにギア加工の専用機能(オプション)を開発した。スカ […]

ニューストロング「真空チャックで段取工数削減」【人手不足時代に対応する工程集約・工程短縮】

吸チャックボーイ ニューストロングの「吸チャックボーイ」は特殊治具の制作やセッティングの手間、工程の削減ができる真空チャック。真空を利用してワークを吸着するため、バイスなどで必要なクランプ代が不要で、吸着面以外の5面の加 […]

帝国チャック「チャッキング・ ユア・ハートで感動を」【人手不足時代に対応する工程集約・工程短縮】

薄型UBL/OPA/OPNチャック 顧客ニーズに応じ最高の機能と品質を併せ持つ帝国チャックの『デザインチャック』は「掴んで引き込む」の二面拘束を基本にワークとチャックを密着させ、ビビりを抑制することで難物なワークも高速・ […]

トピックス

関連サイト