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業界の課題や未来を予測【第30回全国伝動機商組合大阪大会】
3年に1度の大阪、東京、名古屋の伝動機商組合が一堂に会する「第30回全国伝動機商組合大阪大会」が5月21・22日の2日間、ANAクラウンプラザホテル大阪(大阪市北区)で開催され、約70人以上が出席し、総会、各組合の現状報告、事前に組合企業に実施したアンケート調査の報告などを行い、業界の取り巻く現状と課題、未来に向けた方向性を共有した。
挨拶に立った大阪伝動機商組合の浜口隆之理事長(浜正社長)は「伝動機商組合は長い歴史と伝統を有しており、今回は万博に合わせての開催となる。万博テーマは『命輝く未来社会のデザイン』とし、コンセプトの未来社会の実験場は伝導機器業界においても大きな意味を持つ。AIやクラウド、EV、カーボンニュートラルなど技術革新、そして、人手不足による工場の自動化設備への投資は新たなビジネスを生み出すチャンス。大会では業界の未来について熱く議論したい」と大会の意義や伝導機器の重要性を語り、新たな発展の礎とする考えを示した。
また、東京伝動機商組合の黒田準一理事長(クロゼン社長)は「昔は軸受、プーリー、シャフトが伝導機器の3大製品と言われたが、メカだけでなく電機、制御も加わり、色々勉強しなくてはならず、産業も自動車産業を中心に、ロボット産業など人口減少で我々のビジネスチャンスは広がるのではないか」と語れば、名古屋伝動機商組合の岩田典之理事長(イワタ社長)も「効率化・省力化を図るには伝導機器商社が重要な役割を担っている」と強調した。

また、第30回の節目として大会前に各企業へ事前アンケート調査を実施し、その結果を発表した。調査委員を担った大竹鋼機の大竹正晃社長は「アンケートでは質問37項目あり、51社から回答を得た。それを3種類のAI(グーグル・マイクロソフト・チャットGPT)で深堀り分析した」という。内容は伝導機器業界を異業種と比べた場合で、良い点は後継者の存在や経営理念の策定率が高いことを挙げ、課題として社員の高齢化(平均年齢が高いこと)、保守的でDX化などの課題を挙げた。
また、女性営業についてAIに問うと、女性営業が活躍できる分野と答え、ヒアリング能力、対人関係、進行など管理能力に長けており、商材が多い中でも分野を絞るといったことで対応できると示した。
こうした中、10年後の未来を予測すると変化できる企業とそうでない企業とで明暗が分かれるとし、若手への承継、ネット対応・価格戦略、デジタル経営などの導入が重要という。
次回の全国大会は3年後の2028年に名古屋で開催される。最後は大会旗を浜口理事長から岩田理事長へと引き継がれ、1日目の総会は閉幕した。22日の2日目は大阪・関西万博を見学。明け方は雨模様だったが、会場到着時は晴れ間も出て、夜まで見学した参加者も多かったようだ。

日本産機新聞2025年 6月20日号
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