2025年8月31日(日)

フジツール 特殊品の製作に力
設備強化、短納期体制に

フジツール 藤原社長
藤原社長
 ラジアスゲージを手掛ける国内唯一の測定工具メーカーであるフジツールは今年、創業85周年を迎える。高品質なゲージに加え、ユーザーのニーズに合わせて治工具や芯出しバー、マシンセーフティガードなどの製品を開発し、成長した。

 1933年、これまで輸入品に頼っていたR(アール)部の測定に使うラジアスゲージを国内で生産するために創業。ラジアスだけに限らず、ねじ山のピッチ、バイトの形状や角度、V溝を測るゲージなど様々な測定工具を手掛ける。

 40年前には測定工具で培った製造技術を活かし、クランプなど治工具の製造も開始。そのほか、工作機械のX・Y軸の原点を検出する芯出しバーや、切粉の飛散による事故を防ぐマシンセーフティガードを開発するなど、ユーザーのあらゆる要望に応えてきた。

フジツール 測定工具〜治工具
測定工具〜治工具
 
フジツール 鉄道車両向け
鉄道車両向け

 こうした幅広い製品を手掛ける同社が現在力を入れているのが、特定の測定用途に向けた特殊品だ。標準品では対応できない課題を持つユーザーは多く、「測定現場の数だけ特殊品のニーズはある」(藤原朝行社長)というほど。一昨年には鉄道車両向けの計測器を製作し、JRや私鉄各社に採用された。

 こうした需要を今後さらに取り込んでいくために、営業強化や設備増強に加えて、特殊品の製造に特化した新工場の設立も検討している。「特殊品を精度良く、短納期で製作できるように、社内の体制を変えていく」(藤原社長)。

 今年3月で85周年を迎える。「ゲージは成熟した製品だが、まだまだ需要は増えると考えている。85年の間で築いてきた信頼度を保ちながら、今後も当社でしかできないことに挑戦していきたい」(藤原社長)。

会社概要
本社:千葉県松戸市上本郷520‐6
代表者:藤原朝行氏
事業内容:精密測定工具、治工具類の製造・販売。

日本産機新聞 平成30年(2018年)2月20日号

[ 企業紹介 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

パル・ミートと日新電機 労働安全に取り組む製造現場【特集:提案広がる労働安全】 

今回の特集は「提案広がる労働安全」。労働災害はすべての現場で発生する可能性があり、ほんのわずかなきっかけが死亡事故や休業災害につながることもある。そこで本特集では実際の製造現場に焦点を当て、精肉加工を手がけるパルミート( […]

ユアサ商事 機電本部 碓井  利宏本部長に聞く労働安全市場の展望【特集:提案広がる労働安全】

商品や提案の幅広がる/安全対策への投資意欲強く 「労働安全に関する需要は年々高まっている」。そう話すのはユアサ商事で、工具や安全対策商品を扱う機電本部の碓井利宏本部長。背景にはデジタル技術の革新による提案商材の拡大や、ユ […]

労働安全に貢献する注目3社の製品【特集:提案広がる労働安全】

日本レヂボン「貼るだけでスリップ事故防止」 「ノンスリップテ—プ」は、階段や倉庫、製造現場の機械周辺の足場、浴槽周りの床などに貼りつけておくことで、床が滑りにくくなりスリップ転倒事故を防げる。テープを貼るだけの簡単な作業 […]

トピックス

関連サイト