2026年5月25日(月)

【特集:新時代の食品工場】食品産業に貢献する注目4社の製品

景気の先行き不透明感などから、新規開拓を進める機械工具商は多い。中でも期待が大きいのが食品、化粧品、衣料品の3品業界だ。特に食品産業は需要が底堅く、2013年~23年の食品産業の生産額は35~40兆円で安定している。近年では、人手不足への対応や、品質管理の強化、輸出や保管のための冷凍技術が発達するなど「フードテック」が進化しており、機械工具商にとって需要開拓の余地が大きい分野だ。以降では、食品産業向けに提案する企業の新製品や新技術を紹介する。

キトー 食品業界向け「電気チェーンブロック」

衛生リスクの低減と運搬作業の省力化を両立

同社の電気チェーンブロックをベースに、食品産業の現場環境に合わせた多彩なオプションを取り揃える。HACCPに基づく衛生管理の義務化を背景に、食品製造現場での異物混入の防止や衛生管理の高度化ニーズに応え、衛生リスクの低減と省力化を両立。

湯気が発生する環境では、錆に強いSUS製のシタフックを用いることで異物混入リスクを低減する。摩耗粉や埃の飛散を防ぐダストパンは、開閉式で洗浄が可能。

このほか、人体への影響が少ない食品機械用潤滑油の使用や、粉塵飛散を防ぐチェーンジャバラの装着も可能だ。上下限任意位置停止機能は、吊り荷が床に接する汚染リスクを回避できる。

現在では厨房での鍋の搬送や日本酒原料である酒米の搬送をはじめ様々なシーンで導入が進んでいる

教育歯車工業 「青POMギヤシリーズ」

食品衛生法に適合のギヤ

「青POM(青色ポリアセタール樹脂)シリーズ」は食品衛生法に適合した、安全に使用できるギヤシリーズ。食品や包装機器など食品接触が懸念される機械やロボットでの使用に適している。  

素材には一般的な樹脂歯車で使われているMCナイロンではなく、2020年に施行された「改正食品衛生法」と、欧米の食品に関連する規制「食品接触用途規制」に適合したエンジニアリングプラスチックを採用した。青色は自然界に無い色として、食品機器、包装機器の業界では、異物の混入、付着が、容易に発見しやすくするため、採用されている。

平歯車、ねじ歯車、ラック、ウォームホイール、マイタギアなど多様なシリーズをラインアップし、食品機械やロボットなど幅広い機械への適用が可能。

三井精機工業 水潤滑インバータオイルフリーコンプレッサ「i-14000X」

省エネと高効率を両立

空気圧縮工程の潤滑媒体に水を採用し、水シールによる冷却、シール、潤滑を実現した水潤滑インバータオイルフリーコンプレッサ。「高効率」、「省メンテナンス性」、「環境負荷低減」に貢献する。年間最大20tの二酸化炭素削減に貢献する。

オイルフリーエアーを供給するには油を活用したドライ方式による圧縮が一般的。しかし、水潤滑式にしたことで、油潤滑式同様に高効率ながら、廃油処理を不要にし、省エネ性と環境負荷低減の両立を可能にした。

形状を最適化した独自機構の「Zスクリュー」により、クラス最大の吐出量を実現。トップランナー規制対応モータやオートアンローダコントロールシステムなど省エネ機能を高めたほか、周囲温度50℃下での運転ができるなど、高耐久性・高耐摩耗性、高効率・高性能を実現した。

明治機械製作所 洗浄ガン「SEN3R」

軽量かつ節水効果抜群

産学連携事業で福山職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ福山)と共同開発。錆びにくいオールステンレス構造、全部品食品衛生法適合材を採用。従来機比165g軽量化を図り、女性にマッチする小型化を実現。ボディ強度も向上させ、過酷な現場でも問題ない。樹脂製より破損しにくく、金属探知機で除去可能で異物混入防止にも最適。

さらに、従来機比50%の流量増加でホースと同等の噴出量に対応。引金の引き代、握りの強弱で流量調節できる。ピンやビスを使用しておらず、メンテナンス時の異物混入リスクを低減し、消耗部品を定期交換することで長く安心して使用可能。

ラインアップは長柄タイプも用意。ノズルはオリジナルシャワーノズルとストレートノズル(φ5、φ3.5)で、潤滑剤は食品用グレードNSF 3Hを使用している。

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日本産機新聞2026年5月20日号

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