機械工具販売店が人材採用と育成に力を入れている。人材の確保・定着が課題となる中、採用拠点の開設やSNSを活用した情報発信など各社が独自の施策を展開し、将来の成長につなげる。事業の持続的な発展を見据え、人材戦略を進める販売 […]
時価総額で見る業界の力
売上高、粗利益、営業利益—。経営指標は多々あるが、上場企業にとって時価総額も重要な一つ。市場からの期待値を示す指標だからだ。機械工具上場商社8社合計の時価総額の推移をみると、過去7年で倍増し、市場からの期待を高めてきた。一方、同じ機械工具を扱うネット通販2社の同期間での伸びは6倍超。この差は大きいが、逆に言えば械工具業界は成長の余地が大きいということ。時価総額が企業力の全てではないが、採用や資金調達などで有利になることが多く、上場企業にとって時価総額を高めることも重要になっている。

成長の余地は大きく
株価×発行株式数で表される時価総額は上場企業にとって、重要な経営指標の一つ。会社の規模を示すともに、市場からの評価や、将来的な成長の期待値を示す指標だからだ。では、機械工具業界の市場からの期待値はどうだろうか。
決算短信などから比較可能な機械工具上場商社8社の過去7年の時価総額の推移を調べた。7年前は東日本大震災の影響から回復途中にあって、日経平均が12週連続で上がるなど、株価が上昇傾向にあった時期。その13年期末の8社合計の時価総額は2380億円だったが、昨年12月末には5115億円と倍増した。製造業を支えるインフラとして機能が市場に認められた証拠と言える。
一方、同じ機械工具を扱いながら、時価総額を伸ばしたのがネット通販の2社。両社合わせた20年末の時価総額は2兆2667億円と7年間で6倍超にまで伸ばした。ネット株として市場の注目が高く、流動性が高いなど理由は様々だが、市場から期待が高いことは間違いない。
同じ商品を扱いながら、大きな差があるのは、逆に言えば時価総額の面で、機械工具業界は潜在的な成長の余地が大きいということでもある。もちろん、株価の上下に左右される部分が多い時価総額は企業力の全てではない。しかし、時価総額が大きいと、資金調達をしやすかったり、人材を採用し易かったり利点は多い。成長の余地が大きいからこそ、各社それぞれの方法で、露出を高めるなどして、売上だけでなく、時価総額を高めていくことも重要になっている。
日本産機新聞 2021年2月5日
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