2026年10月7日(水)

伊東電機 無人ピッキングシステムを開発

物流の人手不足に対応

 コンベヤ用モータローラメーカーの伊東電機(兵庫県加西市、0790・47・1115)はこのほど、トレイを活用し不定形な商品を定形化することで物流・生産のピッキングのオーダー集約の自動化を可能にする新コンセプト「TAPS(トレイマネジメントオートピッキングシステム)」を発表した(写真)。同社のコア技術であるMDRと、AI機能を持ったid-PAC制御技術を搭載した搬送モジュールを組み合わせることで無人のピッキングシステムを構築し、人手不足に悩む物流の自動化を促進させる。

 同社は10年以上前より物流や生産現場の人手不足を予測し、MDR式マテハンによる物流の保管や一時ストレージ、仕分けに加え、ピッキング作業の自動化が図れるシステムの開発を進めていた。
 TAPSは多品種不定形アイテムをトレイの活用で集品や品揃えなどハンドリング作業を自動化し効率化させるシステムで、AI機能を備えたid-PAC制御技術を駆使し4つのロボットらしくないロボットで無人化を図っている。

新たなロボット機能も

 1つはMSS(マジック・シンギュレーション・システム)でコンテナからショックレスでアイテムを取り出し、荷捌き整列、バーコードスキャン、トレイへの投入までの一連作業を高速かつ無人で行うロボットで、処理能力は1時間あたり3600ピース。2つ目はVSS(ヴァーティカル・ソーティング・システム)という垂直方向に仕分けるロボット。昇降リフターと違い、連続して上下移動ができ、上昇と下降を同時進行で行う。処理能力は1時間に2200ケース。

 3つ目のACSS(オート・ケース・シーケンシング・システム)には2つの機能があり、1組のMDRとセンサを駆使して複数個の搬送物を同時に「入庫」「順立て」「出庫」作業ができるほか、少品種多量アイテムに最適なフローラック方式を採用。処理能力は1段あたり1200ケース/時間。4つ目のMOS(マジック・オーダー・システム)は、前述のACSSより出庫されたトレイからショックレスでアイテムを取り出し、同社のMSD(マジック・ステージ・デバイス)という平面ステージ上で搬送・仕分けができるモジュール。出荷コンテナに投入するロボットで、処理能力は1時間あたり3600ピース。

 これらのロボットは人と共働できるロボットらしくないロボットで安全性と高機能を兼ね備えている。TAPSは完全エアレスのMDRを駆動源にしており、組み合わせ自由なため、顧客ニーズに合わせてフレキシブルな対応ができる。

日本産機新聞 平成30年(2018年)10月20日号

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