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【商社トップインタビュー】シミヅ産業/清水 善徳社長「新たなニーズに対応」
コロナ禍によるデジタル活用の加速から始まり、半導体をはじめとしたモノ不足や素材の高騰、混乱が続くウクライナ情勢などの諸問題は収束の兆しが見えず、先行きの見通しはますます難しくなっていく。さらにカーボンニュートラル(CN)やSDGsといった社会課題への対応も求められており、経営環境の変化はまだまだ続くだろう。それらの変化の中で、機械工具卸商社は何を重視し、どのように対応していくのか。今年注力することについて、15社に聞いた。

油圧機器の販売強化
今年注力することは。
主力である機械加工周辺機器はもとより、油圧機器の販売拡大にも注力していく。
具体的には。
この春に油圧機器専門の事業部を立ち上げた。これまで油圧機器に関する技術提案のサポートは、東大阪支店のFA部、その中でも油圧担当者が行っていた。今後は営業本部直下の油圧事業部として、より柔軟に全国各地の油圧に関する提案を支援する。各地域の営業・業務担当者もオンライン勉強会などを通じ油圧機器への知識の向上を図っている。シミヅ産業全体の知識を底上げしつつ、より専門的な内容は専門部隊がフォローすることで、メーカー並みのご提案を実現する。
昨年の6月にオープンした北関東支店・物流センターには油圧専門の人材を配置しており、より詳細なご提案、サービスをお届けできる様になった。油圧機器の在庫も豊富に取り揃えており、東日本における油圧事業の要としていく。
その狙いは。
EV化や自動化が進む中、コンパクトかつ大きな力を生み出す油圧機器の重要度は今後さらに増すだろう。設備の老朽化、省エネ・環境問題対策などの更新需要にいち早く対応できる必要がある。当社は油圧ユニットの設計・制作や現地配管作業・メンテナンスなどに対応でき、油圧機器を苦手とする販売店様が丸投げして頂ける、「油圧のことならシミヅ産業」と言って頂ける体制を整えている。今後は、当社の主力商品である切削工具と並ぶ、2本目の柱としていきたいと考えている。
その他には。
当然、当社の主力である切削工具にも一層注力する。EV化が進む中で、アルミ加工用工具など、ニーズが高まる切削工具が必ずあると考えている。そういったニーズに対して素早く細やかに対応できるよう、在庫の取り揃えや物流機能を強化し、販売店様とメーカー様、ユーザー様をつなぐ架け橋であり続ける。
日本産機新聞 2022年7月20日
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