2026年7月11日(土)

不満解決で組織も進化 小さいうちに速やかに -仕事考-

成長の糧

全く不満が無いという人は世の中にいないだろう。職場でも多かれ少なかれ、社員は不満を持っている。ダイバーシティ、多様化と言われる中で、価値観や感性が違う人が集まる組織ならなおさら、誰もが何らかの不満を抱えている。

ただ、不満が充満していたとしたら、その組織が継続的に成果を挙げることはむずかしい。逆に、誰もが全く不満を持っていない組織だったとしたら…。危機感がなく、環境の変化にも気付かず、まるで茹でガエルのように気付いたときには手遅れになるのではないか。不満はやる気の裏返しと言っても良い。

言葉を換えると、不満があって、それが表面化することで改善すべき点に気付き、解決するために知恵を絞り、実行することで、組織の進化に繋がると思う。

不満が表面化すること自体が、風通しの良い証拠であり、不満が出てきたことをプラスに捉えたい。利己的な不満や要望は論外だが、良いことを言ってくれた、進化のヒントが見つかったと考えれば良い。顧客からのクレームが改善のヒントになり、ヒット商品が生まれるのと同じだ。トラスコ中山の中山哲也社長も「社員から要望が出る度に、知恵を絞って新しい制度を作っているうちに今の形になった」と笑う。

社員は、一生懸命取り組めば取り組むほどやり甲斐を見いだす一方で、「○○だったら良いのにな」とか「どうして、こうなってるんだろう」などと不満を感じるはず。主体性を持って活動するほど、組織や社会などの制約に突き当たるものだ。

それが表面化したときに、上司や社長が知恵を絞って改善するも良し、社員も含めて相談して改善するのも良し。改善・解決していけば、組織の進化・活性化に繋がる。社員も、自分の要求が上司に聞き届けられたら、報われた気持ちになるし、組織に貢献できていると感じることができる。

不満は、小さいうちに、速やかに、効果的に、継続的に対処していくことで成果を挙げるところに繋がるだろう。期待している。

日本産機新聞 2022年6月20日

[ コラム ][ 仕事考 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

頭脳・手・目の性能が進歩 ロボットテクノロジージャパン2026を振り返る

産業用ロボットの最新技術が披露されたロボットテクノロジージャパン2026。注目が集まったのは指示や決まりに頼らず自ら状況を判断して動く自律型ロボット。その進化を支えるのは頭脳や手、目の役割を担う人工知能(AI)やハンド、 […]

YUASA・関東グランドフェア2026が7月9・10日、幕張メッセで開催 約360社が出展【特集:関東グランドフェア】

YUASA・関東グランドフェア2026が7月9・10日、幕張メッセで開催 約360社が出展【特集:関東グランドフェア】

価値つなぎ、課題を解決 YUASAが企画・後援する「つなぐ未来へ関東グランドフェア2026」が7月9、10日の2日間、幕張メッセ(千葉県美浜区)で開かれる。今回は全体テーマを「新たな価値をつなげて社会課題を解決」と設定。 […]

YUASA 碓井 利宏・機電本部長に聞く展示会の見どころ【特集:関東グランドフェア】

機械や工具、産業機器全般を扱うYUASAの機電本部。碓井利宏本部部長は「グランドフェアで新たな商談のきっかけを作り、需要喚起を促したい」と話す。その一つとして、機電本部の出展ゾーン内に「スマートワークステーション」と銘打 […]

トピックス

関連サイト