オーエスジーダイヤモンドツール(滋賀県高島市、0740・22・2415)が、ダイヤモンド切削工具「N‐BRAND」の新カタログ・Vol4を5月に発刊した。 「手に取りやすく、使いやすい」ダイヤモンド切削工具を目指して、異 […]
【特集】メーカー各社に聞く「良い工具」−イワタツール−
圧倒的な性能出す −工具機能を絞る開発−

開発テーマは。
市場ニーズからの製品開発と自社のアイデアで製品開発する場合と2つある。当社は自由な開発を心がけており、マーケティングより基礎研究とアイデアから製品化する方が多いだろう。
開発で重要なことは。
行っているのは機能を絞ること。例えば、ドリルなら長寿命、加工速度、高精度、硬い素材または柔らかい素材といった複数の要求がある。それらニーズをすべて汲み取って開発するのではなく、ある要素に特化して開発することで圧倒的な性能を出す工具が生まれる。世の中には様々な工具があるが、全般で最高性能を出す工具はない。ずば抜けた工具を開発するには何かに絞ることが大事。
代表的なものは。
例えば、面取り系工具の機能には、モミツケ、穴面取り、面取りミーリング、V溝面取りと大きく4つ。その中で、トグロンマルチチャンファーは面取りミーリングを主眼に開発したもので、モミツケ、V溝面取りや大径面取りは出来ないが、面取りミーリングは特に強く、5枚刃と9枚刃を用意し加工速度、長寿命、面粗度は非常に良い結果でユーザーにも好評だ。
いい工具の条件とは。
工具の評価基準は精度や寿命など様々あるが、どれかの性能で世界トップだと言える工具開発が役割であると捉えている。そのため、たくさん売れる工具を作るのではなく、ピンポイント市場を狙う。それが当社の強みであり、性能も一切妥協しない。
商社の役割は。
特定の分野あるいは特長のある工具を作ることは出来ても、大手メーカーのように工具全般を開発しているわけではない。各工具メーカーの得意、不得意を見極め、ユーザーに最適な工具提案をすることが商社の役割だと思う。特にベテラン営業は各メーカーの得意な面を知っているので、若手にも共有してもらい、その中で、「この加工ならイワタツールへ」とユーザー提案できる営業を目指してほしい。
トグロンマルチチャンファー
とぐろを巻いているような湾曲した切れ刃(トグロン形状)の5~9枚刃仕様が特長で、1刃あたりの送り量を上げて高速面取り加工に特化した。バリを抑えて3~7倍の超高速加工が可能で、時間短縮や高品質な加工ができる。
日本産機新聞 2021年2月20日
『精産性』の高い機械追求 工具研削盤メーカーの牧野フライス精機(神奈川県愛川郡、046・285・0446)は5月1日、創業60周年を迎えた。2008年に三代目の社長に就任した清水大介社長は、「この先も10年、20年後も『 […]
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