2021年9月27日(月)

中川金属を子会社化 −ユアサ商事–

 ユアサ商事は切削工具の販売を主力とする中川金属(東京都千代田区、立岩寛子社長)を12月1日、子会社化した。中川金属は自動車や建機など大手ユーザーに強い。ユアサ商事の幅広い商品力を活用し、販売強化につなげる狙い。5年ほどかけて、中川金属の売上高を4割増の80億円まで引き上げる。

相乗効果で成長目指す

 ユアサ商事は立岩社長ら創業家から全株式を取得した。取得額は明らかにしていない。ユアサ商事から取締役3人を派遣し、立岩社長は退任する。会長には機械エンジニアリング本部長の佐古本晴彦取締役、社長には工具畑で海外経験が豊富な相沢慶明氏(前ユアサベトナム会長)、常務取締役に横溝勝己氏(前機械エンジニアリング本部副本部長)を派遣した。

 中川金属は1949年の創業。切削工具の販売が主力で、大手自動車メーカーや建設機械メーカーに強く、全国に11か所の拠点を持つ。直需代理店として、タンガロイなど直接取引する工具メーカーも多い。また、千葉や茨城をエリアとする永井産業(千葉県市原市)を子会社に持ち、両社合わせた20年3月期の売上高は約57億円。

 中川金属はユアサ商事の幅広い取り扱い商材を活用し、既存のユーザーに対しワンストップで課題解決する体制を強化していく考えで、26年をめどに現在の4割増の80億円の売上高をめざす。

 ユアサ商事と中川金属は取引額こそ多くないが、ユアサ商事の販売先の組織「やまずみ会」を通じ、40年以上にわたり、良好な関係にあった。ユアサ商事は事業運営や業界の将来について相談を受けていた。

 機械工具業界を取り巻く環境は不透明感が増している。昨年からの米中貿易摩擦に加え、コロナ禍による景気低迷、自動車の電動化による工具需要の減少など、先が見通しづらい状況にある。中川金属はこうした状況を踏まえ、自社単独での事業拡大よりも、ユアサ商事のグループに入るほうが持続的な成長につながると判断した。

日本産機新聞 2020年12月20日

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

【インタビュー】サイバーダイン 新規事業開発部 中澤 泰士部長

作業負荷低減する装着型サイボーグ 重量物の持ち上げ・下げ時に腰や体にかかる負荷を低減する装着型サイボーグが作業者の安全を守る製品として様々な現場で注目を集めている。装着型サイボーグ「HAL」を手掛けるサイバーダイン(茨城 […]

カネテック マグネットLED電気スタンドの新型

小型・軽量化、作業性向上 カネテック(長野県上田市、0268-24-1111)はこのほど、マグネットLED電気スタンドをモデルチェンジし、発売した(写真)。小型・軽量化、高照度化を図った他、光の拡散を抑える仕様に改良した […]

トラスコ中山 24年に大阪本社を移転

トラスコ中山 24年に大阪本社を移転

トラスコ中山は2024年、大阪本社を大阪市西区新町から同市中央区本町に移転する予定。大阪のオフィスの中心街に移すことで、通勤の利便性向上や、企業の周知度向上、大阪本社の業容拡大につなげる。 移転先は「本町セントラルビル」 […]

トピックス

関連サイト