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宇都宮事業所にソリューション棟 −ミツトヨ –
最先端の測定技術を提案
ミツトヨ(川崎市高津区、044-813-8201)はこのほど、今年6月に宇都宮事業所(栃木県宇都宮市)内に建築した「ソリューション棟」を公開した。地上3階建てで、延べ面積は6849㎡。ショールーム機能と測定器の校正業務を行うラボを併設。最先端の測定技術を提案する営業拠点として活動を展開していく。

ショールームと校正ラボ


同棟の1、2階部には、同社最大のショールーム「M³Solution Center UTSUNOMIYA(エムキューブ・ソリューションセンタ・宇都宮)」を設置した。宇都宮事業所内にあったショールームを移転し、リニューアルオープン。1階部に大型三次元測定機など同社の測定機器1050点を展示し、2階には応接スペースを設けた。
展示スペース内は黒を基調とし、あえて鉄骨をむき出しにするなど、生産現場をイメージした。「生産現場の近くで測定を行うという近年の測定ニーズを表現した」(同社広報)という。新商品を展示する「コンセプトゾーン」のほか、生産ラインでの測定技術を紹介する「インライン/ニアラインゾーン」を設けた。

「インライン/ニアラインゾーン」では、ファナック製ロボットアームを搭載した牧野フライス製作所のモバイルロボット「iAssist(AGV)」で加工から測定までの一連工程を自動化する提案を展示。「かつては検査室の中のものだった測定機器が、生産工程の中で動的に機能し、中心的な役割を果たす様を見てほしい。当社のものづくりを通じて、様々なアイデアを持ち帰ってもらえる場にしていきたい」(宇都宮事業所の加納孝文所長)。

また、機器だけでなく、測定工具も展示。拡張現実(AR)技術を活用し、スマホやタブレットなどで製品情報を確認することができる。その他、展示スペースには宇都宮事業所内の工場とリアルタイムで繋いだモニタを設置。同社製品を活用した測定工具の検査ラインなどを映し、活用事例を紹介する。
ショールームのほか、測定器の校正業務を行う「キャリブレーション・ラボ」も併設。20℃±0・5~1℃で温度管理された校正室で校正や検査、修理サービスを提供するほか、校正証明書や各種書類なども発行する。


日本産機新聞 2020年12月5日
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