三洋工具(東京都品川区、小野昌晴社長、03・3490・6821)はこのほど、軟質ゴムの切削加工に特化した超硬エンドミル「VMQE」を開発・新発売した。シリコンゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴムなど多様な素材に対応する。 […]
NEO新城工場が躍動 −オーエスジー–
デジタル駆使し超多品種少量生産
オーエスジーは、マザー工場のひとつである新城工場を「NEO(ネオ)新城工場」にリニューアルし、デジタル技術を駆使して超多品種少量生産を実現した。次世代を支える技術を詰め込んだ基幹工場が誕生した。
合い言葉は「ゼロワンファクトリー」
キャッチフレーズは「ゼロワンファクトリー」。製造工程をゼロから考え直し、長年培ってきた「巧の技」や「研削加工技術」と「最新のデジタル技術」を融合。生産性とアウトプットの最大化を目指す。「お客様に選んでもらえるよう競争力、QCDを実現する」としている。
超硬ドリル、超硬タップ、ハイスドリル、ハイスエンドミルを月当たり5400種類、7700ロット生産する。月当たり生産能力は、6000種類、8000ロット、70万本以上。ロットの大小に関わらずQ・C・Dを満足させる生産体制を目指す「OSG4・0」プロジェクトの一環として省人化・デジタル化を進めた。顧客、営業、設計、製造のデジタル情報を繋ぐOPDM(OSG Product Data Management)の構築を進め、受注力強化、利益最大化を目指す。
加工機ごとの稼働率、生産スケジュール、生産状況、流動数など生産情報を見える化し、収集したデータを分析。徹底的に生産の無駄を省き、状況に応じた最適な組み入れを行うことで標準品、特殊品ともにリードタイムの短縮を目指している。10月には生産管理システムの新バージョンを導入。次世代型の複合研削盤と自動検査装置も開発している。
また、材料、加工履歴など測定値を品質情報としてサーバーで一元管理し、トレーサビリティーの確保を図っている。設備の予知保全体制も整備した。工場全体の中心となる位置には、彫刻家・三澤憲司氏による鎖のモニュメント「地球を吊る」を設置した。高さ8・5m、重さ約4トンのステンレス製の鎖で、地球を吊っているイメージ。
NEO新城工場の概要
- 敷地面積 :11万2000㎡
- 月産生産本数 :70万本
- 月間生産品種 :6000種
- 月間生産ロット :8000ロット
- 生産品目 :超硬ドリル、超硬タップ、ハイスドリル、ハイスエンドミル
- 工場従業員数 :600人
日本産機新聞 2020年11月20日
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