2026年10月12日(月)

タンガロイ社長 木下 聡氏に聞く
ソリッド工具本格参入の狙いや今後の展望

この人に聞く2017

 タンガロイは300アイテムを超えるエンドミルシリーズ「ソリッド・マイスター」を発表し、本格的にソリッド工具の市場に参入する。「まずは難削材など性能で勝負できる分野を重点的に強化する」と話す、木下聡社長に参入の狙いや今後の展開などを聞いた。

難削材やアルミなど性能勝負の分野に注力

タンガロイ木下社長

ーなぜ今ソリッド工具か。
 「これまでソリッドの扱いはあったが、国内で存在感は正直かなり低かった。国内に有力メーカーが多いことに加え、当社もミーリングでは刃先交換式などに注力してきたからだ。だが、切削のフルサプライヤーを目指すなか、φ6㎜以下や深切込みなどソリッドでしか対応できない領域があり、顧客の要望に応えるには不可欠と判断した」。

ー競争は厳しい。後発だが拡販戦略は。
 「エンドミルはメーカー指定もなく『刃径何㎜、切込み何㎜の工具が欲しい』といった発注が多い。こんなどこにでもある商品で競争すると価格勝負になる。その領域をカバーする製品もあるが、まず性能で勝負できる分野を重点的に強化する」。

ー具体的には。
 「305アイテムを発表したが、シリーズ中でも「ヴァリアブル・マイスター」と「シュレッド・マイスター」の2つをより充実させた。前者は不等リードなど耐びびり性に優れた製品群で、後者はラフィングが中心。両シリーズ以外でも、7枚刃、9枚刃の多刃工具など、他社にないような付加価値の高い工具を重点的に強化した」。
「市場としては、まずチタンやインコネルをはじめ航空機など難削材やアルミ向けを中心に強化したい。性能で勝負できる部分が大きいからだ」。

ー生産体制は。
 「IMCグループのネットワークを活かし、世界中グループ企業の工場で製造する。当社でもつくるので、金額は言えないが、相応の設備投資もした」。

ー販売の施策は。
 「12月からスタートする火の弾プロモーションでもソリッド工具を中心に展開する。特に、前述の2つのシリーズを重点的に拡販する予定だ」。

ー今後の展開は。
 「重要なのは工具のジャンルではなく、お客様の生産性を高めるツールを提供すること。今後もソリッド、刃先交換それぞれの利点を見極め、お客様にとって最適な工具を提案していく」。

日本産機新聞 平成29年(2017年)11月20日号

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