2026年5月27日(水)

中小にロボットを
ユニバーサルロボット ゼネラルマネージャー 山根 剛氏

この人に聞く2017

山根剛氏
山根剛氏
 防護柵がいらず、人と一緒に作業できる協働ロボットは、導入しやすく、産業用ロボットの活用の幅を広げるとして注目を集めている。その協働ロボットの世界シェア6割を占めるのがデンマークにあるユニバーサルロボットだ。2005年に当時大学生だった3人によって設立され、現在までに累計で約1万7000台を販売し、17年の売上高は前年比50%増のペースで推移している。16年には日本支社を設立し、日本市場の開拓にも力を入れる。「18年までに全国に販売代理店網を拡大する」という山根剛ゼネラルマネージャーに特長や今後の展開などを聞いた。

ー製品の特長は。
 「産業用ロボットは、コストや技術などあらゆる面で導入障壁が高く、自動車分野を中心とした大企業以外では導入が進んでいなかった。そこで、『中小企業を対象としたロボット』というコンセプトで開発されたのが当社のロボット。『協働ロボット』と呼ばれるもので、防護柵がいらず、安全で小型かつ軽量、そしてプログラミングが簡単というのが最大の特長だ。現在の製品ラインアップは可搬重量が3㎏、5㎏、10㎏の3種類。少なく感じるかもしれないが、人の代わりに作業するのが狙いなので、この重量までで十分対応できる」

ー日本での販売体制は。
 「代理店経由でユーザーに販売する。現在、全国に7社ほど販売代理店を持っている。今後も販売代理店網は拡充していく予定だ。特に、今まで産業用ロボットを使ったことがないという中小企業に導入してもらいたいので、地域に根差し、そうした企業を熟知している地場の商社との関係を深めていきたいと考えている」

国内市場の開拓に注力

ー日本市場をどう見ているか。
 「成長が見込める市場として捉えている。17年の世界全体の売上高は、前年比50%以上増加するペースで推移しているが、日本はそれをさらに上回る伸びを見込んでいる。16年には日本支社を設立し、代理店の販売サポートやマーケティングを行い、日本市場の開拓に努めている」

ーどんなサポートがあるか。
 「ロボットの動きを指示するプログラミング技術などがインターネット上で学べるeラーニング『URアカデミー』の日本語版の無料提供を年内に始める。また、webサイトを通じてロボットハンドや周辺機器を買うことができる「UR+(プラス)」というサービスも日本語対応する予定だ。そのほか、ワークショップや技術研修なども随時開催している」

ー今後の展開は。
 「より使いやすいロボットを開発、販売していくことに変わりはない。加えて、サポート体制を充実させ、中小企業へとロボット活用のすそ野を広げていきたい」

日本産機新聞 平成29年(2017年)11月5日号

[ インタビュー ][ メーカー ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

オーエスジーダイヤモンドツール、超硬インサートをダイヤモンド工具に再生

オーエスジーダイヤモンドツール、超硬インサートをダイヤモンド工具に再生

オーエスジーダイヤモンドツール(滋賀県高島市)は、摩耗した超硬インサートやバイトをダイヤモンド工具として再生させるサービスを5月1日から開始した。 廃棄予定だった超硬インサートを、鏡面加工用単結晶ダイヤインサートや切屑細 […]

ナベヤ、防振フットジャッキの振動を効果的に減衰

ナベヤ、防振フットジャッキの振動を効果的に減衰

機械や装置の水平調整に最適 ナベヤ(岐阜県岐阜市、058・273・6521)は振動を発生する装置や振動の影響を受けやすい装置の脚部に取り付け振動を効果的に減衰させる「防振フットジャッキFPK型」を発売した。 機械の精度が […]

【特集:新時代の食品工場】食品産業へ提案を強化する機械工具販売店・疋田産業の取り組み

自動化の具体例を見せて課題解決の方策を提案 人が近づくと動きがスローになる協働ロボットや、軸受のキズを検査するロボット−。疋田産業は金沢ロボットセンターに計7つのロボット活用事例を展示している。中小規模の食品メーカーは生 […]

トピックス

関連サイト