2026年8月25日(火)

全機工連東京大会 ブロック長に聞く⑥
北海道ブロック長 矢野 元久 氏 (明信機械社長)

変化に柔軟に対応

矢野元久社長
1948年生まれ、北海道帯広市出身。70年中央大学経済学部卒業後、機械工具商社を経て、80年明信機械を設立し、代表取締役に就任。現在に至る。

今、機械工具業界に必要なのは、変化への対応力ではないでしょうか。加速度的に変化する時代、そこに柔軟にフィットできるかが、これから成長していくための鍵になると考えています。

北海道の製造業も、ここ10年ほどで大きく変化しました。例えば、農器具は機械の大型化によって大手メーカーが台頭し、地元の小型機メーカーは受注が激減しました。林業や建・土木なども人手不足の影響で衰退の一途を辿っています。

現在の北海道をけん引しているのは自動車産業です。もともと北海道の金属加工は技術レベルが低く、室蘭などの一部地域でしか発展していませんでした。しかし機械の進化によって、技術レベルが上がり、自動車メーカーが北海道に進出するなど、道全体に仕事が広がっています。

時代に合うサービス

当社もまた、その変化に対応してきました。設立当初は半導体や土木資材が中心でした。しかし15年ほど前からあるメーカーと協力しオーダーメードでプレートを販売し始め、自動車関連の企業とも取引が増え、顧客も変わっています。

こうした変化に対応するには人材が大切です。業界も高齢化が進み、世代交代が課題となっています。当社でも社員の平均年齢が上がっているので、担当先を変更したり、採用を強化したり、若返りを図っています。そのなかで担当先を若手に振るのは、とても勇気がいることです。そこで大事なのは、その人の向き不向きをしっかりと見極めることです。大手企業が得意な人、中小企業が得意な人、それぞれが最も輝けるところを任せることが人材育成の近道だと考えています。

これからの時代、今まであった仕事は望めないと思った方が良いでしょう。人材やサービスなど、様々な変化に常に対応できる体制を作っていくことが将来に繋がっていくはずです。

日本産機新聞 平成28年(2016年)10月5日号

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