2026年6月2日(火)

山善、INSOL-HIGHら「J-HRTI」発足、ヒト型ロボの社会実装目指す

7月にはデータ収集センターも設立

山善(大阪市西区)とINSOL‐HIGH(東京都千代田)、ツムラ(東京都港区)、レオン自動機(栃木県宇都宮市)はこのほど、ヒューマノイドロボット(ヒト型ロボット)の社会実装に向けたコンソーシアム「J‐HRTI」を発足。企業横断でのデータ収集や設備投資の分担、実証環境の共有などを行い、ヒト型ロボットの普及を目指す。

民間企業のみで構成されたコンソーシアム「J-HRTI」 

コンソーシアム発足の目的は、人工知能(AI)でロボットを動かす「フィジカルAI」で活用できる高品質なデータの収集。 フィジカルAIでは、人が動作を教え、ロボットが学習するといった現実世界のデータを収集する必要がある。ヒューマノイドを社会実装するためにはフィジカルAIに適した大量のデータ学習が必要となるが、そのデータが少ないのが現状だ。

フィジカルAIに適したデータを集めるには、設備や専門人員、ノウハウが必要となり、多額の資金を要する。1社単独でのデータ収集は難しいため、複数企業によるコンソーシアムが発足された。「ロボットの導入やサーバーコスト、ロボットを操作するオペレーターなどの多額のコストを分担できる。単独競争ではなく、共創によるデータの共有となる」(INSOL‐HIGH 磯部宗克代表取締役CEO)。

また、学習データを生成するための実証環境「フィジカルAI・ロボットデータ収集センター」が7月に稼働する予定だ。千葉県湾岸エリアの立地で、敷地面積は約1400㎡。ロボット最大50台とオペレーター50人以上に加え、約100人のスタッフが常駐する。INSOL‐HIGHの磯部CEOは「センター内でデータを収集し、ロボットへ実装した後に再度データを作り直すことができる。データが更新され続けることで、より精度が向上していく」と話した。

データ収集センターでは、人が動作を教え、ロボットが学習するといった現実世界のデータを生成する

2026年度は単純タスクによる現場導入を推進する。27年度に導入実績を積み上げ、28年度を拡大普及期と位置付ける。

日本産機新聞2026年4月20日号

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